いくぶん簡単にしたけどまだまだ本格なタンシチュー

手間がかかりすぎて誰も作りたいとも思わないであろう・・・という牛タンシチューの過去レシピがあります。しかし作る甲斐はあるのよ、ほんとにおいしいから。
 野菜を漉す手間などを省いていくぶん簡単にしてみたので見てください。


 でも使うのはもちろん皮付き生牛タン。ここはゆずれない。
未読でしたらこちらの過去レシピをご覧ください。

ダレも作りたくないほどの本格タンシチュー 1/3
ダレも作りたくないほどの本格タンシチュー 2/3
ダレも作りたくないほどの本格タンシチュー 3/3

重複しますが材料はこちら。


材料

牛タン一本 (生、皮付き)
茹で汁用材料 (にんじん、たまねぎ、セロリ各適量、粒胡椒、ローリエの葉、ブーケガルニ)
スープ 3カップ
にんじん 中一本
たまねぎ 2個
セロリ 2本
バター 大さじ3
小麦粉 大さじ3
生マッシュルーム 2パック
赤ワイン カップ1
トマト 3個 (今回はイタリアントマトを3個使いましたが、普通のトマトでも缶でもトマトペーストでもOKです)
もしお持ちでしたら仕上げにシェリー酒をチラッと加えるとよりイイ感じです。


「この週末はドップリお料理しちゃうゾ☆」とかいう気分でなければスープはコンソメのキューブでもなんでもよろしいです。最近はオーガニックだったり無添加だったりするけっこういいスープの素の粉末とかキューブとかのも売ってることだし。

手作りったら手作りしたいんだよ!という気分でしたら牛テールのスープもしくは牛首骨のスープあたりをとってください。鶏がらスープも悪くないです。


作り方

1)まずは生の牛タン1本をーー

 これお気に入り画像なの!載せずにいられない!

ゆで汁用の香味野菜を入れたタップリの水に沈めて火にかけ、一度沸騰させたらアクを取って1時間ほどゆでます。火をとめたらそのまま冷まします。

 余熱も入れたいので急冷させずに室温で冷ましてください。前日にやってもオッケです。


2)あれ?これなーに?
 前衛デザインのハイヒールじゃないよ!ゆでた牛タンだよ!つま先のそり帰りがルブタンよりもセクシーですね!


これの皮をナイフでむいていきます。
わーいハイヒールだと思ったらすべり台だったよー。


3)すべての面の皮をむいたら厚めに切ります。


心理テストです。あなたには何に見えますか?

A : こぶとりじいさん
B : 輪切りの牛タン
C : 羽ばたくツバメ


4)厚切りにした牛タンを、バター(分量外)を熱したフライパンで焼きます。
表面にキレイな焼き色がついたらさらに取り出して置きます。この牛タンステーキ、しょうゆをかけて食べてしまいたいけどガマン!


心理テストの診断結果はこちら。
Aを選んだアナタ:なにかみんなと違ったことを言いたい奇抜ちゃん。よっぽどカワイくなきゃタダの変なブスよ!(アタシはこちらを選びました)
Bを選んだアナタ :鬱の傾向あり。もしくは何を見ても「別に」の一言の冷めた上から目線キャラを気取ってる内実かまってちゃんかも?
Cを選んだアナタ :「ツバメとか連想するアタシってカワイイでしょ」アピール?ほんとは中央部分を露呈した亀頭みたい(下向き)とか思ったくせにwww


5)時間と心の余裕があれば、バター、小麦粉各おおさじ3をゆっくり炒めてブラウンルーを作ります。
そんな悠長な気分でなければ売ってるビーフシチューのルーとか使って無問題です。

6)にんじん、たまねぎ、セロリは薄切りにして、これも分量外のバターでゆっくり炒めてからスープで煮込みます。過去レシピでは野菜を角切りにして最後に漉してソースをなめらかにしてたんだけど、薄切りにしてゆっくり炒めてからさらにスープで煮れば野菜はトロトロに柔らかくなるのでもう漉したりする必要ないかと。手間になるのが嫌じゃなかったらミキサーにかけるとさらにいいんだけど。


7)荒めのみじん切りにしたトマトを煮込み鍋に入れ、野菜が柔らかくなるまでコトコト煮ます。フタをして二時間くらいかな?バーミックスあると便利ですよねー。


8)野菜が充分柔らかくなったら5)でルーを手作りした人は、6)のスープでルーを伸ばしてから煮込み鍋にルーをすべて混ぜいれます。市販のシチューのルーを使う場合は味見しながら適量入れてください。ワインもここで加えます。


9)4)で焼いておいたタンと厚めに切ったマッシュルームを入れ、15分から30分ほどなじませるように煮ます。味見をして塩こしょうで味を整え、お手元にあればシェリー酒でもチラッとふりいれて完成!(今回私はマッシュルームを使いませんでした。高かったからな。)

 今回の付け合せは今の時期にオイシイ芽キャベツ(Brussels sprout)のスープ煮とクヌーデル。これもおいしゅうございました。


 やっぱり生の牛タンを一本自分でゆでて使うと断然違うわ。おいしすぎる・・・・!!!漉していないソースなのでトロトロに煮えた野菜の姿が見え隠れするのも家庭的というか田舎くさい感じがしてまた一興。

面倒に感じたらスープもルーも手作りすることありません。ビーフシチューのルーでけっこういい感じにできます。ただ、甘みがあるので控えめに使って、最後は塩こしょうと赤ワインで味を整えるようにしてみてください。

手間はかかりますが作る甲斐のあるおいしいシチューです。「牛タンのシチュー食べたいんだけど、レストランとかでもあんまメニューにないんだよね・・・」と牛タンジャーニーに行き詰まったらぜひお試しください。



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