スティック野菜にみそマヨディップ

日本でもバーニャカウダなんかが人気ですが、アメリカやヨーロッパだと特にベジタリアンの人とか宗教上の理由で禁忌食材がある人なんかもけっこういるので、野菜スティックは飲み会の大定番ですね。ただ注意すべきはクリームチーズやマヨネーズなどをガッツリ使用し野菜スティックすら高カロリーミールにしてしまうデブ国民アメリカンの手腕。
 日本の誇る発酵調味料・味噌を使っていくぶんヘルシーなディップを作ります。

野菜やクラッカー系ものにぬぐって食べるソース状のものをディップと総称しますが、アメリカやヨーロッパのディップのレシピでは脂肪分を多く含むものがその主材料になることがほとんどです(たいていクリームチーズとマヨと両方使う)。野菜の味気なさを補うためのうまみや風味のあるものを探すとなると、脂肪分の多いものしか材料として適当なものがないという欧米食文化の限界が顕著に現れてしまいます。


うまみとか風味ってなーに?
人間の舌が認知できる味としては長らく甘味、酸味、塩味、苦味の4種が基本とされてきましたが、わりと近年になって第5の味覚としてうま味が定着しました。味の素のグルタミン酸(昆布のダシ味)などですね。

基本的に、動物の脳は生命保持に必要な食料をオイシイと感じるようにできているのだそうですが、人間の場合はそれが高カロリーな糖分と脂肪なんですって。そのために容易に糖分に分解される炭水化物を主食に使い、油脂を料理に使うという食文化が世界中で発達したのだそうな。

ところがオリーブなど潤沢なオイルの材料となる植物&バターやラードなど動物性油脂が豊富な欧米と比べて、日本ではほんの100年ちょっとくらい前までは豚も牛も畜産しないから動物性の油脂は不足がちだし、植物油と言えばチョッピリの菜種かゴマくらい。

そんな背景があって、日本では料理の味気なさを補うために(油脂のかわりに)カツオその他の魚、コンプ、しいたけなどを乾燥させることでうまみ成分を多量に持たせたものを料理に利用したり、しょうゆや味噌など熟成調味料が発達したりしたのですが、これは日本が世界に誇るべき偉大な遺産だと思います。欧米の食材でうまみ成分を多く持つ食材といったらチーズとアンチョビくらいじゃないでしょうか。「味気ないのはイヤだけどあんまカロリー高くなるのもイヤ」というときには洋食のレシピでもうまく味噌やしょうゆを使っちゃいましょう。


材料
味噌 おおさじやまもり1
無糖ヨーグルト おおさじやまもり2
マヨネーズ おおさじやまもり2
しょうゆ こさじ1


作り方
作り方はカンタン。

全部混ぜるだけ。


味見をして各材料を加減して自分の好みに作り上げてやってください。


このとき低脂肪ヨーグルトを使うと水っぽくなりがちです。グリークヨーグルトや水切りヨーグルトならベター。そしてマヨネーズは逆にアメリカのメーカーの低脂肪のものがとろみが強いです。コーンスターチとか使ってマヨ状を保っている別物だからな、やつら。



今回はかなり水っぽくシャバシャバなできあがりですが、ディップって飲み会だと野菜より先になくなっちゃうことが多いからこのくらいでヨシとしました。どうしても気になるならゆで卵をこまかく刻んで混ぜる、好みの乾燥ハーブを振り入れるなどするといくぶん改善できます。


 
野菜はなんでもいいのですが、きゅうり、にんじん、セロリが定番かな。あとはピーマン、ラディッシュ、ゆで野菜ならオクラ、さやいんげん、ブロッコリー、カリフラワーあたりが手に入りやすいかと。お好みでなんでも使ってください。


このディップはチーズなど乳脂肪系の材料を使わず、マヨと無糖ヨーグルトを同量使うことでたいていのアメリカンなディップのレシピよりもかなり低カロリーになっています。あんまり味噌の香りも強くなく、アメリカ人のお友達にも好評です。もちろん日本人が食べてもおいしいしカンタンなのでぜひお試しください。

また、過去レシピのフムス・ひよこまめのペーストも未読でしたらあわせてごらんください。



I also have this recipe in English.


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