カニのブルスケッタとクラブケーキ

4回連続でお送りしてきた「アメリカン・トラディショナルなおいしいものレシピ特集☆海産物編」も今回が最終回。牡蠣、貝、魚ときたら最後はこちらの食材デース!
 カニです。ヤッホウ!

アメリカでもカニは人気の食材ですが、日本のタラバ、松葉、毛ガニみたいにある程度大型で身をムシャムシャたべられるものばかりでなく、小型だけど身が甘いワタリガニ・イワガニ系のカニも料理によく使われます。
今回使ったのもブルークラブという美しい青い色をした小型のカニの身で、あらかじめ蒸すかゆでるかしたものから身を取り出したものが容器に入って売っています。


 魚屋で1パウンド25ドルだったかな。けっこういい値段だけど、何匹分の身が入ってるかわからんくらいの量だし、手間とか考えるとまあ納得。一度に使いきれない場合はジップロックに入れて冷凍しておけると魚屋のおじさんに言われたけど、たぶん店頭に並ぶ前に一度は冷凍されているだろうから再冷凍ということになるでしょうな。。。

今回はアメリカのカニ料理のベタな定番を二種作りまーす♪どちらも前菜もしくは酒のつまみ的な品で、使う材料もけっこう重複しますので一緒に作るといいですよ。カニのチャウダーにしようか迷って結局チャウダーはクラムにしたんだけど、カニのチャウダーもおいしいんだよなー。


カニのブルスケッタ・4-6人分くらい

まずは簡単なのにおいしくて、おもてなしの前菜にピッタリのブルスケッタです。
一応材料の使用量を載せますがご参考程度にごらんください。こんな混ぜるだけの料理は味見しつつ自分の好みで味付けするのがベストだと思います。

 

1)カニ肉100g程度にマヨネーズおおさじ3、マスタードこさじ1、レモン汁こさじ1、軽くバター炒めしたたまねぎのみじん切りをおおさじ2、おろしたパルメザンチーズをおおさじ2くらいをよく混ぜます。

カニ肉はけっこう高価なので、増量したいときにはゆで卵を刻んでまぜちゃったりしてください。そのときマヨ味だとあんまりタルタルソースじみてゲンナリ・・・という感じなら、マヨを半量にして柔らか系のチーズ(クリームチーズ、リコッタ、マスカルポーネなど)を混ぜるとまた一風変わってオイシイです。塩こしょうで味を調えます。


スライスしたフランスパンをトースターでカリッと焼いて、1)で混ぜたものを乗せていきます。パンがカニの水分を吸ってシナシナしてしまうので、食べる直前に盛り付けてください。


パラッとパセリをちらして、ワインによく合うおいしいブルスケッタ、できあがりー♪
 簡単で誰が作ってもどマズイことにはなりえない、見栄えも悪くない(パンがコゲ気味)。なんて便利!

カニだけじゃなく普通のトマトのブルスケッタも作るなら、過去記事トマトとバジルの冷たいパスタのトマトソースをそのまま使えます。オリーブオイルを多めに使うとカリっとしたフランスパンとなじみがいいです。



クラブケーキ
続いてのお品はこちら!

 アメリカでカニと言ったらやっぱこれでしょう。


クラブケーキは、カニ肉のほぐしたものにパン粉やクラッカーを砕いたもの、たまごなどをつなぎに入れ、焼くか揚げるかした料理です。メリーランドのクラブケーキが有名ですが、アメリカならどこのスーパーの惣菜コーナーにも売っている人気者です。

しかしスーパーの惣菜レベルではカニ缶を使い、卵、小麦粉、パン粉その他の副材料をガッツリ入れたインチキめいたものが大半で、ちょっとしたレストランなんかでもおいしいクラブケーキを出すところってあんまりなかったりします。理由は簡単、カニ肉が高いからです。

私のレシピではカニ肉200グラムで小さいものを6-8個くらい作れるのですが、副材料も含めた材料の原価だけで13ドルくらいになると思います。業態とか格式とかにもよるけど一般的にレストランの原価率は30%というので、8個の小さめクラブケーキで40ドル程度の単価にしなきゃならなくなっちゃう。ありえないやろ。そういう意味でも手作りするのが正解な一品だと思います。私のレシピはドッシリ重たいのではなく、フンワリ柔らか系です。


1)カニ肉200gに卵1個、軽くバター炒めしたたまねぎのみじん切りをおおさじ3、マヨネーズおおさじ2、パセリのみじん切りおおさじ2、おろしたパルメザンチーズおおさじ1、マスタードこさじ2、ウスターソース(日本のウスターソースじゃなくWorcestershire sauce)こさじ1、レモン汁こさじ2、生クリームおおさじ2、たまご1個を加えて混ぜます。


2)1)のボウルにパン粉をおおさじ3杯から5杯ほど、様子を見ながら混ぜていきます。カニ肉にどのくらい水分があるかとかにもよるので、パン粉の使用量はおおさじ3-5くらいが目安です。
パン粉は必要最低量しか使いたくないので、時間が経つにつれパン粉が水分を吸うことを計算しつつ、「ちょっと控えめかな?」くらいの気持ちで。
 ジットリと水がにじんでいないようならオッケ。


3)フライパンに軽くバターをとかし、厚みのある小判型に焼いていきます。
外はカリっ、中はフンワリだと理想的なのでフンワリ部分を協調すべくできるだけ厚みを持たせて焼いてください。ユルイ生地だから難しいけど。。。


4)フタをすると火の通りが早いけど、蒸気でシンナリしてしまいます。それはそれでいいけど、外側をカリッとさせたいならフタはしない方がいいです。箸を刺してみて何もついてこなかったら焼けてます。
 ハイできあがりー♪


このままレモン汁を絞りながらいただくのもおいしいけど、タルタルソースもよく合うわよ!
 カニ肉タップリ!カニの身が甘くてほんともう大満足。

ブリスケッタもクラブケーキも、どちらもカニ肉をしっかり堪能できるレシピだし作るのも簡単なので、これから寒くなってカニもますますおいしくなるのでぜひともお試しくださいませ〜。



4回連続で「アメリカン・トラディショナルなおいしいものレシピ特集☆海産物編」をお送りして来ましたがいかがでしたか。

ご参考にこれまでに掲載レシピはこちら。
第一弾:オイスター・ロックフェラー
第二弾:ニューイングランド風クラムチャウダー
第三弾:キャットフィッシュのコーンミールフライ

テーマを決めてレシピをアップするのはなんだかとっても楽しかったです。
「砂糖キロ買い!簡単アメリカンスイーツ特集」「ドイツ人のお気に入り・ガッツリ肉料理特集」「ハイカロリー!アメリカのビールのお供レシピ特集」「海外でも作れる郷愁の日本お惣菜レシピ特集」「じゃがいも料理・ドイツvsアメリカvs北海道うまいのはどこだ特集」さらに「シュトレンだけじゃない!ドイツデザート特集」(表題未定)などアイディアはたくさんあったりするので続けちゃうかも。ウフフ。



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