ポートベロきのこのステーキ

しばらくレシピをアップできないでおりました。冬物を出したりテコンドーのトーナメントに行ったりジャムを煮たりしていそがしぶりつつ、いそがしぶり子はかわいこぶりながらガラクトブリコをいただいたりしておりました。
 ガラクトブリコ(Galaktoboureko)。ギリシャや中東のスイーツ。濃厚カスタードクリームをフィロではさみ、シロップに浸した逸品なのです。


あ、今日はガラクトブリコのレシピではありません。たぶんアタシでは作れないわ、こんな硬さがありつつ舌触りがソフトでマイルドでクリーミーなカスタードクリームをフィロではさんでパリッと焼き上げてから香りと甘さのバランスが絶妙なシロップに浸してシットリ仕上げるスイーツは・・・(最近とってもおいしいエジプト料理をいただいて中東・トルコ・ギリシャ系のお料理にスッカリ傾倒しております)。


ガラクトブリコじゃなくて、秋になってアメリカでもおいしくなってきたきのこが今日の食材です。立派なポートベロきのこがスーパーなんかでも見つけられる季節になったのでステーキに焼いてみます。


 しかしこんにゃくとか豆腐とかきのこなどをステーキと呼ぶのは、あなたが個人的にキライな肉食人を食事に招いてガッカリさせたいときだけにしたほうがいいよな。


ポートベロきのこ(Portobello)っていうのは大きなものなら直径20センチを超えたりするくらいの、普通にお店にでまわるきのこの中では大型のきのこです。
 こんな図体でありながら味は濃くて肉質もミッシリしていておいしいんですよ。

ポートベロは若くて小さいときにはクレミニ(Cremini)と呼ばれます。
 左がクレミニ、右がマッシュルーム。
クレミニは普通の白いマッシュルームと同じくらいの大きさですが、味はマッシュルームより濃くてうまみも強いです。これは魚の煮付けと一緒に煮たり、天ぷらとかにしてもおいしいです。


きのこはできれば水を使わずに扱いたい。きのこの汚れ落としようの刷毛とかがあればベストなんだけど、そういうめったに使わない専用道具をそろえるにはキッチンはあまりに小さく予算はあまりにも限られているので、軸の下部分の食べられない硬いところだけナイフで切り落とし、あとは固く絞ったフキンで土とか汚れを落とします。


フライパンにバターを溶かし、にんにくのみじん切りを弱火で熱して香りを出したらにんにくを取り出します。焦げるから。火を強めたら軽く塩を振ったポートベロを投入!


 やっべフライパンにおさまんない。


うまくきのこを転がしつつ火が通って縮むのを待ちます。フタができるようになったら蒸焼きにするのですが、この焼くだけの単純な料理は火加減が命です。火が弱すぎると水が出過ぎるし、火が強いと焦げ付いてしまう。絶えずかすかに水分がじりじり言ってるくらいに加減します。


 火の通り加減はお好みで。歯ごたえの残るミディアムレアもよし、うまみたっぶりやわらかウェルダンもまたよし。ポートベロの大きさにも寄りますが、ウェルダンなら20分以上かかると思います。


ヨシ!と思ったら塩こしょうして、シェリー酒をおおさじ2くらいふりかけ、ジュー!とか言ってるうちに赤ワインおおさじ2、バルサミコ酢おおさじ1を加えて鍋肌をこすり、火を止めます。



 歯ごたえを加えたいならお好みでアーモンドスライスなんかをちらしてできあがりー♪赤ワインでも飲みつついただきまーす!


 ウマイ・・・!低カロリー&ベジタリアンなのにナニこの満足感?オイシイ・・・!


日本と比べるとアメリカは毎日の買い物にあんま季節感を感じないけど、一応りんごとかなしとかきのことか栗とか、旬の食材も出回ってはいるのでおいしくいただきたいものですね。日本のサンマやかつおやマツタケやイクラを懐かしがっていてもしようがないので、日本でなら高級食材で手に入りにくいポートベロでも食べてみま戦火?


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