シュトレンだけじゃない!ドイツのスイーツにメロメロ
濃厚チョコがゴージャスなザッハトルテの国オーストリア、数え上げるのもきりがないほどのお菓子天国フランス、ティラミスとパンナコッタが覇権を争うイタリアなどのスイーツ強豪国に囲まれ、ビールとソーセージの国と理解されているドイツ。。。訪ねてみればあなたの蒙が啓かれる。今回は読んだだけで血糖値が上がりそうなドイツのスイーツ特集だよーー!
まずひとつめはドイツでならどこのパン屋でも売ってるベルリーナー。
お散歩しながらオヤツにピッタリのお菓子
冒頭の写真、ベルリーナー(Berliner) はミスドのエンゼルクリームによく似たイースト発酵生地のドーナツで、中にはジャム、表面には砂糖がかかっています。ジャムのかわりにカスタードやチョコクリームなどが入っているものもあります。生地は口どけなめらかで、しかもドイツのジャムは果物の味がシッカリしててほんとオイシイ。
普通は丸いんだけど、クリスマス時期だったのでかわいいエンゼル型のが売ってました。
なにこのチョコがけのかわいい子たち?
これはネーガークス(negerkuss) というチョコでくるんだマシュマロみたいなお菓子で、もともとはデンマーク発祥だそうな。ヨーロッパのあちこちで似たものが売っていますがドイツでも人気です。
かじるとこんな感じ。フカフカまっしろ〜♪
ドテラお気に入り。
12月ならシュトレン三昧の境地に遊べるよ!
クリスマスシーズンだけあってシュトレンはあちこちで売っていました。
ドイツで売ってるシュトレンはほんとにピンキリで、スーパーなんかで袋詰めで売ってるものは500グラムくらいの大きさで3ユーロしないくらいの値段だったりします。
これはこれでなかなかおいしいんだから日本のコジャレケーキ屋が3000円とかで売ってるのを買う気がしないというものです。私のレシピでも上手に焼けるとこのへんクラスのものよりはおいしく作れたりします。
とか思ってたらあと10年練習しても無理だというような激ウマシュトレンもあったりします。
これがアナタ。。。。なにこれ最高。
ケルンの大聖堂近くのクリスマスマーケットで売っていたこのシュトレン、一切れ食べたらあまりのおいしさにデカイのを二本買って実家と妹コケ子宅に送ってしまいました。高級オレンジリキュール、グランマニエを使っているのね。確かにラム酒使うよりさらに風味ゆたかでバターも相当いいものを使っているような後味だわ。さすがに高いさ。
ウミガメちゃん(函館の母に「海亀顔」と評された昨年9月に生まれたコケ子の赤ちゃん)にシュタイフのウミガメと一緒に送付。
アップルシュトルーデルははずせない
人気ブロガーメレ山メレ子さんがミュンヘンでもてあましていたこの一品はかつてのオーストリア・ハンガリー帝国領だった各地で人気のお菓子、アップルシュトルーデルです。
そんな重くないよー。生クリームとアイスふたつくらいは一緒にペロリといけるよー。
アップルパイによく似ていますが、うすーく伸ばした生地にバターを塗り、りんごの甘煮をくるくる包んで焼き上げたものです。生地自体がパイ生地ほど重くなく、クリームとアイスを添えるのが一般的です。パンを作るのが上手でグルテン膜をうまく作れる人なら生地から手作りできるかも。
アメリカでもヨーロッパ系レストランのデザートとしてメニューに乗っていることが多いのですが、こちらではフィロ生地(バクラバを作るときの薄い生地)を使うレシピがほとんどで生地から手作りしてるところはほとんどないようです。
ドイツ名物バウムクーヘンは丸いとは限らない
さあ盛り上がってまいりました!
これこれ!ドイツスイーツの横綱。
日本でもバウムクーヘンは売ってるけど、最大の差異はドイツのバウムクーヘンはチョコがけ必須なことです。サイズを問わず必ずチョコがけです。輪切りの一切れとかでもチョコがけ。
適当な大きさのを買うとこんな感じです。
パリパリのチョコが剥がれ落ちるのを拾い食いしつつ横に削いでいただきます。
かと思うと、べつに輪っかでなくても良かったりします。
こんな箱菓子には一口サイズになって入ってたりします。それでもチョコがけは外せないらしい。
聞いてみたら、お菓子を作るのが好きな人は家庭でも焼型を使ってバウムクーヘンを作ることがあるそうな。そうか!あの形状じゃなきゃダメなもんだと思ってたけど、四角とかでもいいなら作れるもんね!近いうちにやってみよう!!!
カフェでケーキを食べよう
もうそろそろお腹いっぱいですか?まだまだありますよー!
あー選べなーい!どれもおいしそうで選べなーい!
ドイツではさくらんぼを使ったキルシュトルテが有名だけど、プラムや桃やベリーその他いろいろな果物を使ったケーキが多いなあ。
今回の旅行でぜひとも食べたかったビーネンシュティッヒ(Bienenstich)。
名前は蜂の一刺しという意味だそうですが、イースト発酵の軽いスポンジケーキの間にあわ立てたバターとプリン味のクリームを混ぜ合わせたフンワリまろやかなクリームをタップリはさみ、上面にはスライスアーモンドをキャラメルソースに絡めたものを流してあるすばらしいケーキ。
聞けば重そうだけど、クリームもスポンジもキャラメルアーモンドもそれぞれわりと軽くてアッサリ食べられます。
実はドイツの生クリームは脂肪分が30%くらいで、日本の生クリーム(製品によって42-47%くらい)やアメリガのヘビークリーム(36%)と比べると軽めです。なので泡立ちにくく水っぽく、ホイップクリームとして使う場合にはSahnestandmittelというスタビライザーを使うのですがそれでも軽くてとっても食べやすいのです。
そしてこちらはハノーバーのステキカフェの極上チョコレートケーキ。
クリームとシフォン系スポンジが軽やかで、チョコレートの濃厚さが際立つ際立つ。
Holländische Kakao-Stubeというこのお店、ハノーバーに行くならぜひ立ち寄ってみてください。店内の雰囲気もよく、お茶もケーキもとってもおいしく酒も飲めます。
最後はベリー系フルーツのさわやかさと軽やかさが食後にピッタリのローテグリュッツ(rote grutze)で〆ましょう。
酸味の強いベリー系の果物、サワーチェリー、カラントなどを甘さ控えめでサッと煮て、煮汁をコーンスターチで固めて冷やすサッパリデザートです。クリームをかけていただきます。
とってもおいしいのにすごく簡単に作れます。近日中にレシピ公開します。
おいしそー!を通り越して、もう甘い物は充分だよ・・・という気持ちになってしまったのではないでしょうか。ドイツ旅行見聞がたくさんすぎてまだ続いてしまいますが次回はハノーバー周辺をブラブラした記事を掲載します。懲りずにまたきてくださいませー。