ケルンでブタに降参した

もう去年のことになってしまいましたが、クリスマス前にドイツを旅行したときの見聞をアレコレご紹介したいと思います。クリスマスマーケットが美しいケルンでしたが、クリスマスマーケットや大聖堂だけじゃなくいろいろステキな街でした。
さすがヘンゼルとグレーテルの国ドイツ、ヘキセンハウスはあちこちで見つけることができました。


過去記事はこちら↓
クリスマスマーケット@ケルン 
続クリスマスマーケット@ケルン


ドイツ名物レープクーヘンでヘンゼルとグレーテルを思う
ヘキセンハウスはバターなど油脂を使わずハチミツを使い、シナモンやクローブなど冬にあったかい気持ちにさせてくれる香りのスパイスを入れて焼くレープクーヘンというかったいクッキーを土台に作ります。もちろん食べれるものが材料で作ってあるんだけど、ヘキセンハウスのように飾りとしての役割を課されている場合は日持ちがしてくずれないようにガッチリ作られており、食べようとしてもまず歯が立ちません。


 クリスマスマーケットの屋台でよく売ってるハート型の飾りもレープクーヘンですね。


何年も前にドテラからもらったレープクーヘン、ウチの台所の壁にも飾ってます。めんこいでしょ。
 めんこ小鳥の乗った時計も一緒に見せびらかそうと思ったらなんかハンパな写真になってしまったわ。

しかしグリム童話って本当は怖い話ばっかりだけど、ヘンゼルとグレーテルは中でも相当怖いよね。私はアメリカのデカ乾燥機に頭を突っ込んで忘れ物がないかチェックするたびに「今うしろにグレーテルがいて突き飛ばされた上にフタを閉められて高温でまわされたら10分足らずで死ぬわ」とか考えてしまうほど通常の生活においても現実からやや乖離しています。突然話しかけられたときにアタシの声が上ずってることが多いのはそのためなんですよ。


ケルンのビールとブタに完敗した
私のダイスキなブロガー、メレ子さんが最近ミュンヘンに行った旅行記をアップしたのを拝見しましたが、肉とイモのドイツ通常攻撃にアゴが上がり気味で、ドイツを代表するデザートであるアップルシュトルーデルを前にアイスクリームを添えないばかりかその名前すら触れず「おいしいけど重いよ〜」の一言で済ませていたのに仰天し「一般日本女子の胃袋処理能力ってこんなものなのだったっけ。。。ホッソリ教狂信国家の洗脳おそろしや」とか思ってしまったデブ国在10年目のアタシですが、そのアタシですら一目で降参した大変な一皿をご紹介しましょうね。


行ったお店はPaffgen Koelschという、ケルンの人気店だそうな。

リンク先のHP見ていただくとさらに店内の雰囲気がよくお分かりになると思いますが、いかにも肉とビールが主体のオールドファッションなドイツのバーレストランという感じでステキでした。


ドイツでは各地で歴史と特色のあるビールやワインが生産されていますが、ケルンではケルシュという金色で軽い飲み口のビールが代表的です。
 ドイツでは平気で0.5リットルジョッキがデフォルトだったりしますが、ゴクゴク飲んじゃうライトなケルシュは冷たいうちに飲み終えるよう200mlのグラスを使うそうです。

こちらはケルンにある別のバーで撮った写真ですが、このように細長くて倒れやすいグラスに入っており、かつおかわり頻繁なケルシュを給仕するためにグラスホルダー一体型の専用のお盆のようなものがあるのですね。


実はアパートのとなりのおねえさんがケルン出身のドイツ人で、「ケルン行ったらケルシュ飲みながらハムヒェン食べておいでよ!」と強く勧められておりました。ハムヒェン(hamchen)・・・なんか名前はかわいいけどどんなものかしら。

ハムヒェン来た。
 え・・・。


アタシけっこう手がでかいし腕力&握力あるほうだけど、それでも片手で持ち上げられるかどうかビミョー。。。というような豚肉のかたまりが皿に乗って来たのを見たら、「柔道家は相手の道着の着こなしを見ただけで力量を悟り敗北をも悟ってしまう」というのが本当だと理解できました。
 アタシでは無理だこれ。


ボリュームに敵前降伏してしまった一品ではありますが、しかし非常においしく作ってある料理でした。英語ではpork knuckle と訳されており、たぶんブタの膝部分を皮ごとゆっくりオーブンで蒸焼きして作るのではないかと思います。シットリ加減は豚肉ではありえないと思うほどで、 筋肉のパーツごとにホロリと柔らかくほぐれていきます。
 ほらね、皮めくったら筋肉がわかるでしょ。

ケルシュもおいしいしお料理もおいしく大満足なお味だったのですが、やはり大量に残してしまったもったいなさにやや敗北感が付きまといます。ドイツに行ったらぜひともお試しいただきたいのですが、二人がかりで取り組んでください。


また、ドイツのバーやレストランでは、厚紙でできたコースターの裏に飲んだビールの本数を書き込んでいって最後に精算します。記念にもらって来ました。
 やっぱドイツのビールはおいしいや。


次回はケルンからさらに北に移動!ハノーバーとその近辺をブラブラした様子をお届けします。


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