シットリジューシー☆ガーデンパーティーにミートローフ

NYは暑くなったり涼しくなったりで体調と服装の管理が難しくなっておりますが、みなさまいかがおすごしですか?メモリアルデーを境に、バーベキューやガーデンパーティなど野外飲み会のお誘いが続いている方も多いのではないでしょうか。炎天下にいい気分で酔っ払って35も過ぎてるのにひっどい日焼けしてしまい、ソバカスなんて気にしないわ♪デカ尻だってだってだってお気に入り♪とか歌ってるひらきなおり子ちゃんが通りますよ。
 そんな楽しい集まりには失敗なく気軽に作れて気取らず食べられるミートローフなんてどうでしょう。


アメリカのバーベキューシーズン
アメリカ人は肉大好き&豪快な料理が大好きな上に、ゲストをお迎えするときにはこまごました用意は奥さんがしても食卓での給仕はご主人が直接するのが最高のおもてなし・・・みたいな文化があるため感謝祭のターキーの丸焼きを切り分けたりするのも男の人の仕事だったりするのですが、そんな彼らがガチで本気にならずにいられないのがバーベキューです。

目の前で焼いて即食べるんだからウマイ肉さえ買っとけばどマズイことにはなりえない&適当なソースも「コレがウチに代々伝わる秘密のホームレシピでね」などと普段料理などチッともしてない人でもえらそうに語れる・・と平均的アメリカ人にとって抗えない魅力にあふれるバーベキューですが、このシーズンは実質メモリアルデー(5月の最後の月曜)からレイバーデー(9月の最初の月曜)までです。それ以外の時期でもやっていけないわけではないのですが、戦没者記念日であるメモリアルデーに家族や親しい友達とバーベキューをするのは伝統みたいになっているし、レイバーデーが終わると学校はすぐ新学期なので節目となっているんですね。


とはいいつつ別にバーベキューでなくてもよかったりする
一方で、アメリカではたいてい公園や公の場では火を使っての飲食や飲酒は禁止なので、アパートやマンション住まいの人のほとんどにとってはバーベーキューはできないという事情もあります。アメリカは郊外にでかい家を持ってる人が多いものですが、NYのマンハッタンとその周辺ではアパートやマンションに住んでる人も多いのでバーベキューできる場所を確保するのも一苦労だったりします。

そんな人たちは、アパートやマンションの屋上が共有のスペースとなっている場合はルーフトップパーティor火を使うのは禁止だけど持ち寄った食べ物を食べてもいい公園などに集るピクニックパーティなどを企画して陽を浴びながら友達とおしゃべりして飲み食いを楽しむのですが、やはり酒が飲める&トイレに困らないという点でルーフトップの方が好ましいですね。今回のミートローフのレシピはそんな集まりに最適の一品です。


材料
ひき肉 1キロ (私は牛:豚を2:1くらいの割合で使います。日本でなら合い挽きでいいかと。)
たまねぎ 大1個をみじん切り
にんにく 2カケをみじん切り
牛乳 100cc
パン粉 200cc
塩 こさじ2
こしょう こさじ1 
ナツメグ こさじ1
トマトソース 100cc
 今回私は上記の2倍の材料を使ってミートローフを二本焼いています。


つけあわせ
じゃがいも 3個 
塩 おおさじ1/2弱
砂糖 こさじ1
バター、オリーブオイル、鶏脂など おおさじ1
好みのスパイス


作り方

私はハンバーグやミートローフには卵は使いません。卵は、加熱すると固まるという性質を利用してひき肉料理の焼割れや崩れを防止するために使うのですが、フツーに混ぜておけば割れることはまずないのでむしろ食感が硬くなるだけです。フンワリ派の私には無用と判断します。

一般のレシピよりパン粉の使用量が多いのですが、パン粉が肉汁と油脂を吸ってくれるのでジューシーな焼き上がりになります。冷めても脂が固まるようなことが起こらずオイシイままなのもウレシイ。



1)大きなボウルにひき肉、みじん切りのタマネギ、にんにく、パン粉、牛乳、塩、こしょう、ナツメグをすべていれてこねます。
 タマネギはお好みで最初に炒めておくのもいいですね。甘みがでて肉との絡みがよくなります。

 ナツメグは丸ごとのを使う都度おろして使うと香りが一層ステキ。


 パン粉も牛乳も最初に一緒に入れちゃいます。

「まず肉は塩を加えてから粘りが出るまでよくこねる」とか「パン粉は牛乳に浸して柔らかくしてから混ぜる」とか一切ナシです。いろいろ試しましたがこの方法で作るのが一番安定しておいしくできちゃうみたいです。

 握りこんで指の間から逃がす動作を繰り返し、全体がひとまとまりになったらそれでヨシ。しつこくこねずにこのまま15-20分ほど置いておきます。この間にパン粉が牛乳と肉の水分・油分をいい塩梅に吸ってくれます。最後にボウルの中でクルンとひっくり返すためにわしづかみにした指のあとが肉食獣の感じアリアリですね!


2)この間に付け合せ用のじゃがいもの用意をします。皮をむいて一口大に切ったらサッと水にさらします。


3)じゃがいもをザルに上げて水気を軽く切ったらボウルに移し、塩、砂糖、好みの油脂、好みのスパイスやハーブで軽く和えます。
 私は肉料理の付け合せのじゃがいもには鶏の脂(ご参考:じゃがいもの鶏脂炒め)やバターなど、コックリ系の油脂にペッパー系のスパイスを使うのがスキです。魚や鶏肉ならオリーブオイルなどのアッサリ系のオイルにローズマリーなどのハーブを使うのがちょうどいいでしょうか。今回は鶏脂にガーリックパウダー、こしょう、ホットパプリカパウダー、カイエンペッパーなどを目分量で振り掛けてみました。
砂糖をちょっぴりだけ使いますが、コレは味付けというよりはじゃがいもの甘さを引き出す役割です。


4)それでは整形しますが、この辺でオーブンを200度(摂氏なら400度くらい)に温めておきます。
平たく少し深さのある鉄板やバットに油を塗って、その上にミートローフのタネを四角く整えます。途中で何度かひっぱたいて空気抜きしてあげましょう。
 焼型無用。

 真ん中を少しくぼませておくと焼きあがったときに膨らみすぎてブサイクになるのを防げます。


5)オーブンに入れます!最初に200度くらいの高温で10分ほど焼き、表面をカチッと焼き固めます。
10分たったら一度チェックしてみましょう。軽い焼き色がついていたらヨシ!付いてなければオーブンの温度を少し上げてください。

軽くおいしそうな焼色がついていて表面が固まっているようなら、表面にスプーンでトマトソースを塗ってあげましょう。コレでシットリ保湿&トマトのおいしさ付加のダブル効果!
 


6)トマトソースを塗ったらローフのまわりにじゃがいもをドサッと置き、オーブンの温度を160度くらいに下げてそのまま20-30分ほど焼きます。

途中、じゃがいもが焦げないか何度かチェックしてあげてください。こげそうならじゃがいもを混ぜて火のあたる面をかえてあげるとオッケでしょう。オーブンの温度を下げたりする必要はないかと思います。


7)1キロくらいのローフなら40分ほど焼けばたぶん大丈夫だと思いますが、一度ハシなどを刺してみましょう。あふれ出す肉汁が透明なら火が通っています。肉汁に赤い血が混じっているようならもう少し焼きましょう。

 
ハイできあがりー♪ あちょっと待って!焼きたてにいきなり刃を入れたりしたらダメよ!ステーキとかロースとビーフとかもそうだけど、こういう肉のかたまり系の料理は焼いてからしばらく待って肉汁を落ち着かせないと切ったところからアツアツの肉汁がダダ漏れしておいしさとジューシーな食感が台無しに!待ち時間の目安は焼時間と同じ長さと一般に言いますので、やはりこの場合も少なくとも30-40分ほどは辛抱強く待つべきでしょう。その場で食べるのではなく飲み会に持っていくならノープロブレムですがな!

コレはこのまま食べてもシットリフンワリジューシーでとってもおいしいミートローフですが、ハンバーガーバンズ、ケチャップ、マスタード、ピクルスおよびホットペッパーピクルスなどを一緒に持参し現地でハンバーガーもどきにしていただけるように準備すると腹減り男子に大変喜ばれます。
 

またローフと一緒に焼いて肉汁のからんだじゃがいもが侮れない伏兵として「今日は控えめに食べよう」とか思っていたダイエット女子たちを次々陥落させます。
簡単にドッサリ作れるうえに冷めてもオイシイレシピですので、気取らない飲み会の持ち寄りにほんとにおススメします。ぜひおひさまの下でお友達とおしゃべりを楽しみつつビールやサングリアを飲んでむしゃむしゃ食べてくださいませー♪



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