個性なさすぎ!万能ラー油

辛そうで辛くないとかいうはやりものラー油が出てくるずっと前から作っていたのですが、出遅れ感満喫するのもアレなのでしばらくあたためめておいたレシピです。

 材料はタマネギ、ネギ、にんにく、唐辛子と油のいつつのみ。辛くて赤い。


いきなりですが油について
作ったラー油をチャイナ・コリアン系料理にしか使わない予定ならごま油を使うのもいいですが、そのほかにも万能に使いたいなら香りのないコーン油やキャノーラ油を使うのが正解でしょうか。オリーブオイルは低温で固形化するので、冷蔵庫に入れてチビチビ使いたいラー油には不適かと思います。

アメリカに来てから「スーパーにはイロイロ油が売ってるけどどれを使えばいいのやら」とか途方に暮れてしまう&よくわからないまま安くなってるのを買ってしまう奥様方、そして日本にいながら「サラダオイルで揚げ物しても大丈夫?」とかヤフー知恵袋に質問しちゃうおねえさんのためにチラッと油についてまとめてみました。

  • サラダ油

サラダ油っていうのは大正モダン当時の日本で定着しつつあったサラダ用に低温でも液状であるよう精製した油を日清が「日清サラダ油」としてに売り出したものだそうですが、アメリカでサラダ油と同等のものはvegetable oilといいます。要は植物の種(菜種、コーン、大豆その他)を材料に、低温でも固形化しないようにロウ分などを取り除く精製をしてあるオイルです。そりゃもちろんサラダドレッシングにも使えるけど、オリーブオイルとかが浸透しちゃった現在では揚げ物とか炒め物に使うのが主流ではないかと。

  • キャノーラ油

菜種油のことですね。そのうちでも心臓病になりやすいエルカ酸というのを多く含まないようにカナダで新種改良されたキャノーラ種の菜種を材料にしているものだそうです。ごま油とかオリーブオイルとかと比べると値段も安いし、香りも味も特に個性はないので基本的にナンにでも使えます。

  • コーン油

とうもろこしの油で、加熱に強くて油切れがいいので揚げ物にむいてます。めったに売ってないけど高級コーン油は少量でもポップコーンみたいな香ばしいいい香りがして、こうなるとサラダなんかにもステキです。

  • オリーブオイル

善玉コレステロールを減らさないのでヘルシー!とはいうけどやっぱ油だからカロリーはそれなりにあったりします。炒め物とかにならフツーのオリーブオイルで充分だけど、ドレッシングやカルパッチョなんかに使うなら非加熱の遠心分離で精製したエクストラバージンオイルを使いたい。しかし冷蔵庫程度の低温で固形化するのでコレを使って作ったドレッシングは使用前に室温にしないといけないとか地味に使いにくいよなー。
 タコのカルパッチョにはオリーブオイルだよね!

  • グレープシードオイル

ほとんど味も香りも色もありません。加熱せずサラダなどに使うものだそうです。個人的にはちっとも面白みがない没個性ちゃんとしか思えませんが「フルーティで上品な控えめな香り」とか言う人もいます。コレステロールを下げるとか言う一説もあり(投げやり)。

  • ごま油

香りがとっても香ばしく、和食だけでなくコリアン系のお料理にもマストアイテムなオイルです。アメリカで買うなら日系よりもコリアン系の製品を探したほうが種類も豊富でいくぶん安いかと。個人的な感想ですが、韓国のごま油は日本のものより香りが強いものが多いような気がします。にんにくとかと一緒に使うなら香りの強いほうがいいかな。
完全に余談ですがアメリカやヨーロッパ系の人にはオシッコの匂いに似てるとか言ってごま油の香りを嫌う人もいるので、好みをよく知らない外国の方を食事に招いたときなんかにはあまり使わないほうが無難です。はじめてそう聞いたときにはなにそれ似てるか?とか思ったけど確かにビタミン剤なんかをを多量摂取した次の日の朝とか(以下自粛)。
 コリアン系お料理には必須オイル。

  • ピーナツオイル

これはもちろんピーナッツから作ったオイルで、香ばしいピーナツ風味と加熱に強い特徴からアメリカではファンシーなバーガーショップのフライドポテト(おいしいけど胃もたれする)とかに使われていますが、ピーナツは強烈なアレルギー反応を起こす人もいるのでこれも使用に注意が必要なオイルです。ピーナツバターサンドを食べた彼氏とキスしてショック死した女の子とかいるらしいよ。。。


作り方

前フリが長くなっちゃいましたが作り方は簡単です。

材料はすべてざっくりと大きめのみじん切りにしてください。炒めると縮むしカリッと来る歯ごたえもおもしろいのであんま細かく刻むこともありません。

材料は刻んだ状態の体積でタマネギ:ネギ:にんにく:唐辛子を同じくらいずつ使用しますが適当でオッケです。唐辛子は韓国のキムチ用のあら挽きのものがおススメです。日本の唐辛子は辛味が強いので少なめに使ってください。激辛がお好きならもう好きなだけ使ってください。

小さめの鍋にネギ、たまねぎ、にんにくを入れ、ひたひたより少し多いくらいに油を注ぎ弱火にかけます。


 シュワシュワーーーとかカワイイ音&細かい泡が出てきます。この泡が出なくなるまで弱火でゆっくり材料の水分を飛ばしてカリッとさせます。この間、かき混ぜたりする必要はありませんが、鍋の中はひっそり静かな様子でもかなりな高温になっています。ほんと危ないので目を離したりしないように。


けっこう時間がかかりますが火を強めたりしないで辛抱強く待ちましょう。焦がしたら苦くなっちゃいます。

 泡が出なくなるようになったら、鍋の中は濃いあめ色になってるはずです。火は弱火のままでここに唐辛子を一度に入れ、ザッとかき混ぜてこれも泡が出なくなるまで炒めます。量にもよりますがたぶん1,2分炒めれば充分なはずです。

 このとき唐辛子の煙というか水蒸気というか、すごい辛い空気が立ち上るので真上から鍋を覗き込んでいると目や鼻にペッパースプレー的な攻撃を受けることになるので要注意!!


火を止めた直後は非常に高温になっているので数時間置いた後でキチッとフタのできる瓶などに移します。清潔なスプーンなどを使い冷蔵庫に入れておけば数ヶ月は余裕です。


これは「ちょっとパンチが欲しいかな」と思ったときにはほとんどあらゆるお料理に使えます。ギョーザにはもちろん炒め物、塩系・トマト系のパスタ、中華粥、煮魚、やきそば、インスタント含め各種ラーメン、タイなどエスニック系の麺類、チャーハン、冷奴、・・・また私はフムスの上にたらしたり、夏は冷たい冷麦やそうめんにも使います。

必要な調味料ではないけど、あるとけっこう使えるし簡単に作れちゃうので面白そうとか思ったらぜひ気軽に作ってみてくださいませー。


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