風邪の季節に☆ふわふわ味噌ネギしょうが鶏つみれ

テコンドーの道場に通っているおにいさんのひとりに薬剤師さんがいるのですが、風邪のはやるこの季節、彼はみんなに非常に頼りにされます。アメリカでは医療費は高く今日明日にも診てもらいたいなら救急病院にいくしかない程度に予約が取りにくいので、風邪くらいで病院に行く人はいません。その代わり処方箋なしで買える薬が充実していて、それらを熟知している薬剤師さんが頼りになるのですョ。
 フカフカ鶏つみれ&味噌しょうがネギの風邪対策最強汁。


しかしその彼も「薬飲むのもいいけど、チキンスープとオレンジジュース飲んであったかくしてよく寝るのが一番だよ」というほどアメリカではオレンジジュースとチキンスープが風邪の定番ですが、これはビタミンとか栄養とかを考えると科学的にも理にかなっているそうな。

オレンジジュースはトロピカーナでも飲んでおけばイイのですが、チキンスープはつくりましょうか。食欲が無さすぎてスープだけすすりたいときには丸鶏のスープが一番だけど、具も食べたい風邪ひきさんにはやわらかフカフカに作った鶏ひき肉の団子がイイですョ!さらに日本の対風邪民間療法よりネギ・しょうが・味噌も使い体をあたためる効果を倍増させています。もちろんオイシイ。


材料

鶏ひき肉 450g(アメリカでは1パウンドで売っていることが多いですが、厳密な計量でなくてもオッケです)
卵 1個
ネギ アメリカのスカリオンなら1把、日本の長ネギなら1本
しょうが ひとかたまり
みそ おおさじ1
酒 おおさじ1(無くてもいいけどあると風味良好)
上新粉 おおさじ2 (上新粉はうるち米を粉にしたものです。アメリカではrice flourというのが売っていて、これはおそらくうるち米ではなく長粒米の粉だと思いますがこれでも問題ないです)
だし汁 3リットルくらい

この半量で作る場合は卵を一個使って、上新粉おおさじ1を水40ccで溶いて使ってください。


作り方
1)だし汁の用意をします。ダシは何でもイイのですが、鶏だとくどいし鰹節ほど上等なものでなくていいのでいりこ、昆布、干ししいたけあたりがおススメです。しょうがとネギをガッツリ使うのでほんだしとかを使っても化学調味料の匂いが気になることもないと思います。
 今回アタシは昆布を使いました。


2)ネギを刻みます。ネギは「こんなに使うのかい!」というくらいたくさん使ってください。おいしいですから。
 アメリカでは太ネギとか白ネギとかは日系スーパーにでも行かなきゃ手に入りませんが、スカリオンと呼ばれるこの手の小ネギはどこにでも売っています。


3)しょうがもおろしちゃいましょうか。
 今回アタシはこのくらいの大きさの、台所に残っていたしょうがを使いましたがもっと大きくてもいいくらいです。皮はむきません。


4)大きめのボウルに鶏ひき肉、おろししょうが、味噌、たまご、酒を入れて手で混ぜます。
 ギョウザやシュウマイを作るときみたいにしつこく練ることは必要ないです。ざっと混ざったらオッケです。鶏ひき肉は数時間前に冷蔵庫から出して室温にしておくといいですよ。


5)刻みネギを投入!
 だけど涙が出ちゃう。ネギに含まれるアリシンは強力な殺菌効果があり風邪ウイルス繁殖を防ぎ体力回復効果もあるのだけれど揮発性の刺激成分でもあるんだもん。

さいしょはひき肉のタネにネギがなじまずボウルからネギがボロボロこぼれ落ちると思います。だからおおきめのボウルって言ったでしょ?

 ざっと混ざったらオッケーです。


6)さてボウルはいったん置いておいて、カップに上新粉おおさじ2を水100ccでときましょう。


7)水で溶いた上新粉をひき肉のボウルに少しずつ入れて混ぜ込んでいきます。
上新粉は水に溶いたつもりでもすぐに底に沈んでしまうので、よく混ぜながら使います。すべて混ぜるとタネはかなーりゆるくなりますが、これでフカフカほろほろの食感が生まれるのです。


8)それでは1)で用意しただし汁を煮立たせます。水面がゆらゆらするくらいになったら、タネを落としていきます。タネはゆるくて手で扱うのは無理なのでスプーンを2本使います。私の説明と写真では充分お伝えできるか自信がないのですが。

 片方のスプーンでかるく一杯タネをすくったら、そこからもう片方のスプーンで丸く成型するつもりですくい取る。。。というふうにタネを2本のスプーンの上を行き来させてやってください。

二往復くらいしたら空いたほうのスプーンでタネを滑らせるようにして鍋に落とします。「キィィー!柔らかすぎて成型できんわ!」て癇癪を起こすことはありません。沸騰した汁に落とすとそれなりに形は整ってきますので大丈夫。
 


9)鍋の温度は常に軽く沸騰してるくらいに。つみれは浮かんできてから3分ほど煮れば火が入っていると思います。鍋のなかに落としたら表面が固まるまでは触っちゃダメ。崩れますよ。
 つみれが水面いっぱいになったらそれ以上タネをおとさずいったんすべてのつみれが煮えるのを待ちましょう。


10)浮かんでいるつみれを穴あきお玉などですくいだし、タッパなどに移します。
 ひしめきあう煮えつみれ。
同じ手順を繰り返しすべてのタネをつみれに煮ます。すべて煮えたら先に取り出しておいたつみれを鍋に戻してもいいのですが、とても柔らかくくずれやすいので鍋の中があまり一杯一杯でないほうがいいように思います。食べて行って具が減ったらその都度につみれを足していくほうがいいかもしれません。鍋物の具にしてもおいしいので、半分は鍋に使っちゃうのもアリです。


この汁を塩、しょうゆ、酒などで好みに味付けして出来上がりです。このままつみれ汁でいただくのもおいしいのですが、大根、白菜、蕪、きのこなども一緒に炊くと野菜の甘みも加わってもっとおいしいです。

 今回は白菜で炊いてみました。うまーーー。汁はつみれの鶏ダシも充分出ているし、つみれ自体がほんのり味噌味でなんとも。なにより口の中でほどけるほろほろ感がやさしいわー。ネギとしょうがタップリで体も温まって風邪が治りそう。



サンクスギビングなのにターキーもカボチャパイもここぞとばかりアップしないのかい?とか思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、当日のアタシは絶賛発熱悪寒中で料理自慢のお友達の家に招かれていたのにターキーもアップルパイもカボチャパイもすべて断念&ドテラだけ行ってしまい、作りおきしておいたこの鶏つみれをうどんに入れて食べていた始末だったのですよ。。オロローーーン、オロローーーーーーン。げほげほ、吠えたら咳き込んじゃったわ。

しかし冷蔵庫に入れておいたつみれを思い出さなかったら感謝際の夕飯が素うどんになるところだった。危なかった!作り置きバンザイ!・・と強がってみたのでクリックしてください。



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