牛タンにかつてない悪戦苦闘
ブライトンビーチにはとってもいい肉屋があって、牛タンや牛テールなど立派なのがたくさんでした。今日は雰囲気にのまれて調子に乗って買い物をしたお調子ノリ子ちゃんのなれの果てを粘着質にレポさせていただきます。微グロ注意。
ブライトンビーチ 買い物編
ブライトンビーチ ランチ編
牛タン祭り連日開催!まるで鶏胸肉ほどにもフツーな感じに最上段に積まれております。こんなの見たら買わずにいられない!
皮付き生牛タンてアストリアの肉屋でも売ってるけど、一本ずつパウチみたいなガッチリした包装になってて冷凍されてるからやっぱめったに買う人の少ない食材なんだろうなーと思っていたが、ロシアや東欧の人はよく食べるんだろうか。
勢いで買っちゃいましたが、タンシチューはもっと寒くなってから作ることにして、今回は焼肉みたいに薄切りにして鉄のフライパンでサッと焼いて塩とレモンでいただきましょうか。生の牛タンの皮をむく&スライスするという課題に果敢に挑みます。この時点で「なーに、グーグルさんは何でも知っているさー」とタカをくくっていたアタシに、タイムマシンに乗って忠告しに行きたい。
同じくブライトンビーチで買ってきた牛タンのスモークと並べてみました。うしろにチラリと写っている消毒用アルコールは後の複線です。
生の仔牛のタン・・・。大人のと比べるとやっぱりあどけないね。
その大人の牛タン。↓
クックパッドのタンシチューの人気検索3位をキープする牛タンシチューレシピよりお気に入り画像。
色もやっぱりうすピンクで子供っぽい。仔牛って目がつぶらでカワイイんだよね。ドナドナ歌っちゃう?
しかし見れば見るほどコレの皮をナイフでむくなんてことが現実としてできる気がしないわ。。。23でアメリカに嫁にきてからなんでもおもしろがってやってきたけど、かつてないチャレンジレベルにくじけそう。
この写真でわかるでしょうか、どこから刃をいれればいいやらとにらみまわしているうちに仔牛の毛らしい付着物を発見してしまい「栗毛のめんこちゃんだったんだね・・・」とよけい気が滅入る。
実はいろいろ検索してみましたが、「生の牛タンの皮のむき方なんて肉屋が肉屋の親方から教えてもらうもんでネットで習うもんじゃねーんだよ!」と自分で自分を罵倒し始めてしまうほどみつからなかったのです。。。。
予想に反した情報の乏しさに「シチューにしちゃおうかしら」と変節しそうになるが、シチュー鍋が牛テールに占められていたため何とか踏みとどまる。初志貫徹(⇔反対語:柔軟な対応)。
かろうじて情報の断片を繋ぎ合わせると、「台や床に叩きつけて柔らかくしてからよく研いだ包丁で付け根のほうから皮をそぐ」のではないかとおぼろげにみえてきました。おぼろげにですよ。
流し台を消毒して(複線はコレでした)おっかなびっくり振りかぶってみました。
オリャーーー!
キャーとかヒィーとか言ってもどうにもならないのでもうこの辺から無表情になって振りかぶっては叩きつける動作を続けました。バシーン、バシーン、バシーン。。。
繰り返される異音にドテラが「何やってんの?」と見に来たが説明も難しく、まして「ホントにそれ、そういうふうにやるものなの?」などと聴かれでもしたら壊れてしまいそうだったので「今ドテラにおいしいもの作ってるのョ」と頑張って微笑んでしまった。つくり笑いにかくされたSOS、誰かに届いて!
叩きつけ続けると確かに柔らかくなって来ました。勃起時と射精後くらいの違いと言えば言いすぎかな?くらいに。親も見てるブログなのでこのくらいの表現がギリギリですが。
ドイツで買ってきた怖いほどよく切れるのでめったに使わないナイフでぐんにゃり君の根元のほうから皮をそいでいきます。
こんな感じでいいのかしら?いいも悪いもこれ以上のことはできないんだけど。
本物の悪戦苦闘を知りたい者よ!近くば寄って目にも見よ!くらいの悪戦苦闘。
厚めの薄切りにして、塩こしょうして鉄のフライパンでサッと焼いてレモンでいただきました。
久しぶりの塩タン、不器用な厚切りが功を奏して歯ごたえ充分でおいしかった。。。けどもう二度とやらないと思うわ。
一番の問題は、自分のやってることが正しいかどうかわからないことです。コレが牛タンの皮のむき方なのだ!と確信をもてるとヘタに剥いたところで「次回はもっと上手にやれるさ」と前向きにもなれるのですが、「アタシ、アホなことをしてせっかくのタン一本を台無しにしてる・・・?」とか迷いがあるとメンタル的にもダメですね。ハフン。