ボレック・トルコの食事パイ

世界三大料理ってわかりますか。フレンチ、中華あたりは思いつくけどあとのイッコは・・・トルコ料理なんですって。知ってました?世界三大夜景都市にあのイカタウンが入ってるのはみんな知ってるよね!とにかく今日はトルコ料理の食事パイ、ボレックのレシピをご紹介します。


アタシは日本にいたときにはトルコ料理って食べたことが無かったんだけど、コッチに来てからナスとか豆とかナッツとか羊肉とか多用のトルコ料理ってけっこうおいしいじゃん!とか思うようになりました。今日お見せするボレックというのは、うすーい生地を層にして具を包んだパイです。アツアツでも冷めてからでもおいしく、具もいろいろ工夫できて便利でおいしいのです。


生地材料 20cmx30cm型ひとつ分
フィロ生地 4-6枚 (30cmx40cmの大きさのもの)
たまご 1個
バター おおさじ2
クリーム 50cc


中身材料
フェタチーズ 200g
たまご 1個
好みのオリーブ 種抜き、荒く刻んでおおさじ2くらい
オリーブオイル おおさじ2-3くらい
こしょう 少々
パセリ ひと束
好みでナッツやスパイスなど


フィロ生地について
フィロ生地っていうのは紙のように薄い小麦粉ベースの生地で、ギリシャ料理のバクラバなんかに使われるアレです。日本では洋物スーパーに行けば売っているかと思いますが、春巻きの皮で代用可。しかし春巻きの皮を使うくらいならフツーの冷凍パイシートを使ったほうが簡単だしおいしいと思います。
 ウチの近所は普通のスーパーで売ってますが、これはアストリアがギリシャ人地域だからなのかなー。こんな箱に入って、冷蔵されて売ってます。


 乾燥するとばらばら砕けてきちゃうので、こんな風にしっかりした袋に入ってます。


 そしてこんな薄いんだョ!


フェタチーズについて

フェタチーズはヤギとか羊とかのミルクのチーズで、白くてもそもそしてます。そして塩水の中で熟成させるのでしょっぱいです。ヤギとか羊のミルクって牛乳と比べると獣臭が強いし、熟成させてるからニオイはそれなり。日本人では苦手な人も多いみたいです。フェタチーズの中にもマイルドなのからキッツイのまであるので好みのものを探してもいいですが、日本ではたぶん見つかりにくく割高でしょうからカッテージチーズで代用してもOKです。



作り方
1)型に軽くバターを塗っておきます。


2)フェタチーズをフォークなどでザックリ崩して、たまご1個、みじん切りのパセリ、粗みじんのオリーブとオリーブオイルをすべて混ぜます。簡単。好みでくるみや松の実などを軽く乾煎りしたものを混ぜると歯ごたえも味も変化が付いていいですョ。


3)フィロ生地は油分をほとんど含んでないので、使うときにハケで油を塗りながら重ねて層にするのが基本的な使い方です。
一枚をそーっと取り上げて型に入れるのですが、フィロ生地は型の大きさの倍の大きさだと理想的です。そうすると、層に重ねたフィロ生地を最後にパタンと半分に折ることで具を包めるからです。
 こんな感じで生地の半分が型におさまらず向こう側にベロリと余ってるとベスト。でもドーンとひとつ焼いてそれを切り分けるので、大きさは全然かまいません。クッキーを焼くときの平らな鉄板でもお使いください。


4)バターとクリームを器にいれてレンジに30秒くらいかけてバターを溶かします。バターが溶ければいいだけなので、グツグツ煮えるほど熱くしないでいいですョ。そこにたまごを入れてかき混ぜます。


5)これをハケでフィロ生地に塗ります(上の写真参照)。パイ生地と違って、フィロ生地自体には油分がほとんど含まれてないので、こんなふうに一枚ごとに油を塗らなきゃパイみたいにならないのです。


6)フィロ生地は私のレシピでは4枚から6枚と書きましたが、食べ応えドッシリにしたければお好みでもっと増やしてもかまいません。油を塗ってはもう一枚のせ、塗ってはのせ、と繰り返してください。
 


7)すべて繰り返したら3方のはしっこは3センチほどあけて、2)の具を一面に載せます。


8)はしっこにバター液をハケで塗り、向こうにベロリと余らせておいた生地の一枚をこちらにかぶせ、その上一面にバター液をハケで塗ります。これを繰り返してすべての生地を重ねます。3方のはしっこをフォークの背中でギュッと押さえ、上半分の生地を下半分の生地と貼り付けます。


9)最後に全面にバター液を塗り、お好みでゴマ、胡椒、ハーブでも散らして340度(摂氏なら170度くらい)のオーブンで焼き色がつくまで焼きます。

 ハイできあがりー。

お好みの大きさに切り分けます。アツアツのときは柔らかくて扱いにくいので、ちょっと冷めてからのほうが切り分けやすいです。アツアツハフハフって食べるのもおいしいんだけどね。


応用
トルコ料理としてはフェタチーズを使うのが一番それっぽいのですが、そんなベタでなくていいし、っていうかアタシフェタチーズあんま好きじゃないし、ということなら、ひき肉とたまねぎをいためたものなどを具に包むのもおいしいです。また、ほうれん草をゆでてギュッとしぼり、こまかく刻んでクリームやチーズと混ぜたものも具によく使われます。これもオイシイですョ!


これから夏にかけて、アメリカでは庭でバーベキューとかやるからおいでョ!って声をかけてくる人が多くなってきます。ボレックは一度にたくさん出来上がるし、持ち運びも便利だし、チーズと炭水化物なので知らない人が集まって「アタシ牛肉食べないんだ(インド系)」、「オレもちろん豚ダメ(イスラム系)」、「豚ももちろんですが地を這うもの、ヒズメがなんとかのものそのほかいろいろ食べません(厳格なユダヤ系)」、「アタシ魚介類一切食べない(偏食アメリカン)」、「ボク野菜キライ(偏食アメリカン2)」みたいなこといわれてもOKだョ!
アタシはこれにカボチャをゆでてつぶしてバターとクリームとレーズンとチョッピリ砂糖&シナモンを混ぜたものを具にして焼いたりするのも大好き。お試しください。




人気ブログランキングへ ついったーで諸先輩方と鶏ハム祭りに参加。楽しみすぎてるアタシにリア充クリックプリーズ。


そしてこのレシピいいじゃん!と思ったらこっちもクリックお願いします。