洋食屋さん風ビーフカレーに本格的に取りんだ

仕事が立て込んでてなかなか料理する時間もない・・という日々が終わったら、ガップリ組み合うにふさわしいお料理に取り組みたい!
 とくれば日本の洋食屋さん風本格カレーなんかいいじゃない!スープもルーも手作りしちゃう!


星の数ほどレシピがあり、また各家庭でのコツとかこだわりとかが譲れないレベルに大事にされているというマッチョなイメージを持つ一方で、中学生女子や一人暮らし一年生男子のはじめてのお料理にはまず間違いなく選ばれるという親しみやすさ・・・それが日本の国民食、カレー。私のレシピはスタンダードな洋食屋のビーフカレーです。

 しかし石破茂がカレーにインスタントコーヒーを入れると聞いた時には大きな幻滅を感じてしまいました。


スープ材料
牛首骨   500-600g
にんじん、タマネギ、セロリ、パセリの葉など香味野菜  適量
粒こしょう 5-6粒
塩     おおさじ1

これで牛首骨のスープを2リットル作ります。牛首骨って日本でなら手に入りにくいだろうし、スープを自分で取る時間の余裕や興味がなければ売ってるスープストックでもコンソメみたいなものでもOKです。チキンスープでももちろん無問題です。


ルー材料
☆ターメリック  おおさじ1
☆チリペッパー  こさじ1−2
☆クミン     こさじ1
☆コリアンダー  こさじ1
☆カルダモン   こさじ1
☆こしょう    こさじ1/2
☆オールスパイス こさじ1/4
☆シナモン    こさじ1/8
☆クローブ    6-7粒 
みじん切りしょうが  こさじ2くらい
薄切り(みじん切りでもよし)にんにく  3かけ
ローリエの葉  2−3枚
小麦粉  おおさじ3
サラダオイル  60-75cc (おおさじ4-5)
スパイスは私が普段使うものと使用量を上げておきましたが、お好みで加減してください。


その他材料
牛肉(モモ、肩など煮込み用の部位)   800g−1kg
たまねぎ 大3個
にんじん 一本
セロリ  3本
バターまたは牛脂など おおさじ2
トマト(缶詰でもヨシ)800g
赤ワイン カップ2(400ml)
チャツネ  おおさじ2-3くらい
ガラムマサラ  おおさじ1/2
塩、こしょう

いまさらですがおおさじ1=15ml 、こさじ1=5mlです。アメリカではおおさじをテーブルスプーン(tbs)、小さじをティースプーン(ts)と言いますが、アメリカではあんま計量は厳密じゃないです。


作り方

1)まずはスープを取りましょう。

 牛の首の骨はおいしいスープが取れる部位です。こちらの過去レシピをご参照ください。→イイ匂いがステーキばりに香ばしすぎる牛首骨のスープストック

スープはだいたい2リットルくらいになると理想的です。多かったら煮込み時間を延ばす、少なかったら薄めて使うなどして加減してください。


2)たまねぎ、にんじん、セロリを薄切りにして、煮込み鍋にバターおおさじ1を溶かし、ローリエも加えて弱めの中火でゆっくり炒めます。
 ずっと鍋にかかりきりでなくてもいいのですが焦げ付かないように時々かき混ぜるのを忘れずに。


3)野菜を炒めてる一方で、カレールーの作成を開始しましょう。手作りカレーの醍醐味ですね♪
まず準備として、材料中☆印がついているスパイスをすべて合わせて器に入れておきます。

フライパンに油をおおさじ2-3ほど入れ、強めの弱火で熱します。
 油が温まったらみじん切りのしょうがとにんにくを入れ、イイ匂いが立ち上がるのを楽しみます。


4)にんにくとしょうがの匂いが最高潮!となったら残りの油をすべて入れ、あわせておいたスパイスを一度に加えて炒めます。

充分な油にスパイスがソース状になじんでいるとOKです。
 パサパサパラパラしているようなら油が足りないので足してください。


ちょ・・・油多すぎませんか?
油の量が60-75ccとタップリですが、この量のスパイスを炒めるにはやっぱりこのくらいの油が必要です。ご参考までにですが、市販のカレールーは質量でその1/3が脂質で、熱量は25g(1皿分)で125kcal前後(参考資料:栄養&カロリー計算、カレールーのカロリー)です。

そして私のレシピではおよそ10-12皿分くらい出来上がるのですが、油75ccのカロリーはおよそ600kcal、小麦粉その他の材料を入れてもルーのカロリーは700kcal強なので、一皿あたりのルーのカロリーはおよそ70kcal程度です。大雑把な計算ですが、市販のルーを使うよりはかなり低カロリーに抑えられるので、タップリの油におののくことなく使ってください。


5)スパイスのいい香りが立ってきたら小麦粉を加え、さらに炒めます。
 

このときに全体がシットリしているくらいが理想的です。

 パラパラで粉っぽい感じでしたら分量外でも油を足してください。
もっと油を使え使えと懸命に勧めているようですが、別にデブを増やそうとしているとかではなく、油が少ないとすぐに焦げてしまい、せっかくのスパイスの香りも死んでしまうのです。


6)スパイスと混ざっているので見極めが難しいのですが、加えた小麦粉が香ばしく炒められたようならスープをお玉で一杯ずつ加えてルーを伸ばしていきます。
 これはお玉に一杯分スープを入れてよく混ぜ合わせたときの写真。クリームソースを作るのと要領はほぼ同じです。

 スープを一杯→よく混ぜる→混ざったらさらにスープ→混ぜる・・を繰り返します。

2リットルのスープをすべて混ぜられるほど大きな鍋でなければ、無理して全量をここで混ぜる必要はありません。残りのスープは煮込み鍋に後ほど加えましょう。


7)さて、2)で炒め始めたたまねぎその他の野菜はどんな按配ですか?
 これは炒め始めてから1時間ほどの様子です。全体がべったりとあめ色になるまで炒めるには2時間くらいかかっちゃいます。時間と心の余裕があればぜひやってみる価値はありますが、そんなに暇じゃない方はほどほどのところで切り上げてしまってもかまいません。野菜の量が多いので甘みは充分出ると思います。私も今回はここまで炒めたらもうイイことにしちゃいました。


8)7)の炒め野菜の鍋に、6)のルー、および6)に入りきれなかったスープを入れ、弱火にかけておきます。小麦粉のルーが入っているので、底が焦げ付かないようにたまに大きくかき混ぜてください。


9)いよいよビーフカレーがビーフカレーたるべき主役、ビーフに取り掛かります。牛肉は5-6センチ角くらいにザックリと切り、焼く直前に軽く塩こしょうしておきます。フライパンを強火で熱し、バターおおさじ1を溶かして焼き始めます。
 肉の量が多いので数回に分ける必要があると思います。肉の全面に強めの焼色がついたら次々に8)の鍋に入れていきます。


10)肉をすべて焼き終わったら、フライパンが熱いうちにワインをカップ1ほど入れてヘラで鍋をこすり、鍋肌に残っている牛肉の香ばしさをワインに取り込みます。そしてこのワインはもちろん9)の鍋に投入。


11)煮込み鍋に残りのワイン、チャツネ、トマトも加えよく混ぜます。あとは弱火でゆっくり2-3時間ほど煮込むだけ。


12)肉の煮込み料理のコツ、パサパサモサモサはこう防げ!みたいなことを過去記事、グーラッシュのレシピで書いていたりします。あわせてご覧ください。

味見をして塩、こしょう、チャツネ、チリペッパーなどで味をととのえ、最後にガラムマサラを加えてできあがりー♪

  びろうどみたいにツヤツヤまろやかなカレー、一日がかりで作る甲斐があるでしょう!しかし一日寝かせると次の日はもっとおいしいわよー!

ビーフシチューばりにビーフを堪能できるのに、スパイス群を充分な油でゆっくり炒めて作ったルーが確かにカレーの香りと風味を主張。至福すぎて昇天しそう・・・こんなカレーが食べたかったの!


スパイスを加減して辛味を調整するなどすれば、どなたにも満足なごちそうカレーになるでしょう。もちろん食べておいしいお料理ですが、作り甲斐もありすぎて創作意欲がたっぷり満足されてしまい、お料理好きさんにとってこの上ないストレス発散法でもあります。あなたもぜひどうぞ。



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