ジャクソンハイツでNYの多文化を体感しよう - お料理ダイスキ！ニューヨークおうちごはん

シュトーレンでバターまみれに暮らしていてもそればっかり食べてもいられないので、買出しに行って来ました。行き先はクイーンズで一番大きな駅のあるジャクソンハイツ。Sex and the City に象徴されるファッションコンシャスなおねえちゃんたちがブイブイ言ったり言わせたりするのがNYだと思っている人にNYの多様性を理解させるべく案内するのに最適な街のひとつです。
たとえばジュエリーショップのウィンドウがこんな感じ。
　
ガネーシャ　「ハリーウィンストン？ナニソレー？」
ドゥルガー　「シラナーーイ」

ジャクソンハイツは住民の60％近くがヒスパニックであり、リトルインディアと呼ばれるインド人街があり、中国系＆韓国系の大きめスーパーがあったりする、多民族の多文化がイキイキしている地域です。
6線もの電車がひっきりなしに行き来する高架下の騒音のせいもあり全体的に騒々しく雑多な感じがしますが、むしろそれが魅力だと思います。ジャクソンハイツが小ぎれいになったりハンパなオシャレカフェとかができちゃったら、かえってガッカリなことになりそう。

まずはリトルインディアでエキゾチズムにひたろう

インド系ジュエリーショップは流行に左右されないゴージャスなゴールドが主流のようです。

　こんなおおぶりのネックレスはあえてシンプルな上質の黒のタートルネックに大胆に合わせ、大人の遊び心を演出・・・ってやっぱ無理。

　路傍のベンダーすらもこんなにエキゾチック。

　インド系レストランは10-12ドルの食べ放題ビュッフェが多いです。安いけどとってもおいしかったりします。しかしインドはヒンズー教徒とイスラム教徒が多いのですがその両方で飲酒が禁忌とされているため、お酒を飲めるお店は少ないです。カレーとビール、おいしいのにね。。。

まず目指すのはインド系スーパー、Patel Brothers (37-27, 74th St,Jackson Heights, NY 11372) 。
　スーパー外壁すらこんなにインド・アイデンティティが強調されてる。

どこまでも続くスパイス、粉、豆の陳列。お料理好きさんはテンション上がります。

スパイスやチャツネなどカレー関係の製品はもちろんですが、黒々タップリした髪がステキなインド人女性が愛用しているヘアオイルやヘナ、お香なんかも豊富です。ヘナって一度にガツンと染めたいと思うと物足りないけど、染めるだけじゃなくってトリートメント効果もあるので色もついていく自然派トリートメントだと思うと続けて使うのが楽しい。

　過去にこのヘナを買って来たことがあるんだけど、ドテラが何度も「これいつ使うの？」って訊いてくるから何かと思ったらカーマスートラ的な何かだと思ってしまっていたという事件がありました。紛らわしいパッケージ・・・っていうか何だと思ったの？ねえなにするもんだと思ったの？

牛の心臓からトムヤムペーストまでなんでもみつかる

インド系食材を買い込んだら二件目に移動します。今度はチャイナ系スーパー、New York Supermarket （8266 Broadway Elmhurst, NY 11373）。

　マレーシアやタイなど東南アジアの食材もよくそろっていて、今回は生春巻きの皮、トムヤムクンのペースト、ニョクマム、椰子糖なんかがおめあてです。

　魚は品揃えが豊富ではあるけどアストリアの魚屋の方が元気なのでここでは買わない。
左から二番目の鯖　「ハーイ僕たち生き腐れするとまで言われている鮮度保持が困難な青魚デース！ボクでシメサバするの？チャレンジャーだね！」

このお店は魚よりも肉がおもしろくて、とくに精肉以外の部分がよくそろってます。
　鶏の足。脚じゃなくてあんよのさっきちょだよ！蹴爪見たい人ー！コッチコッチー！

　牛の第一胃（ミノ）、第二胃（ハチノス）、第三胃（センマイ）、第四胃（赤センマイもしくはギアラ）その他小腸大腸勢ぞろい。

　牛の心臓が一個まるごと売ってるし。。。。とか観察してたら白人のおじさんが二個カートに入れた。中国とかの人じゃないのにどうやって食べるのかしら。気になりすぎて眠れなくなりそうなので声をかけてみてしまったら、飼い犬にたべさせるんだそうだ。ホホーー、いいこと聞いた！妹コケ子のめんこがってるアメコカにこの次持って行ってあげよう！とか思ったら速攻でいらんて言われた。おねえちゃんに遠慮することないのに。