いつでも簡単にダシを取ろう☆にぼし粉

ダシ・・・日本のお料理にはどうしても必要なのですが、自分でダシを取る人は昨今ではずいぶん少ないようです。特に海外在住してると材料も割高だしね。ほんだしとかは便利だけど、なんとか手軽で安価に毎日のお料理に化学調味料を使わないでダシは取れないものかしら?
 いりこ「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーーン!」


ダシ・・・自分でとってる?

検索しているうちにおもしろい記事をみつけました。全国農業協同組合中央会プレスリリース・だし汁と手作り料理に関する意識調査(pdf)によると、天然ダシを取る母親は4人に1人(サンプル数800、10歳までの子供を持つ母親)なんですって。フーン。

天然だし派が「天然ダシのほうがオイシイ(59.8%・複数回答)」、「安全のため」、「健康のため」、「子供の味覚を育てるため」を主な理由に挙げている一方、インスタントだし派の方々は「ダシを取るのが面倒(80.5%)」、「ダシを取るのに時間がかかる」、「天然だしが高くつく」とおっしゃってます。天然だしよりインスタントだしのほうが好きだからとかおいしいからとかっていうわけじゃなく、時間、手間、コストが理由なのですね。・・・てことは簡単にすばやく安くダシを取る方法あれば天然だしを使ってみたい気はあるってことかな?

しかし私が上記のアンケートに答えたなら、回答の中に「天然ダシを取る理由に・・・アラ『インスタントものを使ってないアタシってデキ主婦とか思えて気分がいい』も『お料理がスキなのでダシをとる作業が幸せ』も『辰巳芳子信者なので』もないわ。。。」と困惑してしまうでしょうなー。


カツオじゃなくていい、にぼしでいいじゃないか

たとえば2リットルくらいのダシを昆布と鰹節を使って作るなら、鰹節は40-50gくらい必要になるんじゃないかと思います。とくにそれまで化学ダシに慣れてた舌で充分おいしいと感じるくらいにするなら、ある程度濃いダシにしないといけないでしょうし。

そしたら一回につきこの大袋まるまる使うってことか。天然だし擁護派としてもコスパ悪いって印象はぬぐえない。昆布と鰹節でキチンととった一番だしはおいしいものですが、こんな理由もあって、私はよっぽど本気でつくるお吸い物とか澄まし汁とかでなければもうカツオは使わず煮干で間に合わせています。

買ってきた煮干を炒って粉にしたものを瓶に入れて使っていますが、ほんとうに手間をかけずにおいしくつくれるし、間に合わせと言いつつも魚くさくもないし味が濃くて香りもまあまあないい感じにできますよー。


にぼし粉の作り方

私は韓国系スーパーでいりこの大袋(8oz, 228gで$5.99)を買ってきて使います。

油気がなく匂いのついてないフライパンか鍋を弱めの中火にして温かくし、いりこを入れます。人によってはいりこのはらわたを取るとか、頭と骨は別に炒るとか言いますがこのまま丸ごと炒っても問題ないと思います。

 すぐに弱火にして、焦がさないようにゆっくり炒ります。部屋中が蕎麦屋のようなダシのいい匂いに包まれますので、洗濯物を部屋干ししてたりしたら注意。

鍋の大きさなどにもよりますが、弱火で20分くらいかかると思います。ひとつかじってみてポキッとした歯ごたえになるまでよく乾煎りしますが、これで魚くささや生臭さがなくなり、味の濃いいりこになりますので気長にやりましょう。


充分炒れたら火を止めて冷まします。冷ましている間にしけってしまわないように風通しのよいところでたまにあおってあげたり、ザルに広げておいてあげるなどしてください。


荒熱が取れたらミキサーかフードプロセッサーに入れてー
 


粉砕!
 数秒でさらさらの粉々になるはず。


ダイソーでまとめ買いしてきたシリカゲルと一緒に瓶に入れておきまーす。これは乾燥剤ですが、キチッとフタのできる瓶に入れておければ別に必要でもないです。
 ドイツにいるドテラおばあちゃんは包装の美しい和菓子を気に入ってくれてて毎年クリスマスの時期に箱詰めにして送ってたんだけど、一度シリカゲルの袋を開けて中身を食べてしまったことがあったのですよ。。。「なんか見たこともない高級な砂糖菓子かなんかだと思った」とのことですが、乾燥剤が入ってるけど食べないように気をつけて!って注意することなんて思いもつかなかったデス。ゴメンナサイ。。。


ダシのとり方
2リットルくらいの水におおさじ軽くやまもり2杯くらい入れて冷蔵庫に一晩置いて、次の日に茶漉しで漉します。それだけ。簡単でしょ?洋食や中華のスープストックは鶏とか豚とか牛とか野菜とかをゆっくり煮込んで作らなきゃならないけど、それと比べたらこんなのはインスタントの範疇じゃん。

追記:この前ひさしぶりに水出しじゃなくちゃんと煮出したらダシの味が濃くてビックリ!スミマセン、やっぱ煮出した方がよく味が出ます。


お料理によって昆布や干ししいたけを一緒に入れておいてもいいし、水出しじゃなくてもちろん一度煮出してもオッケ。鰹節を使ったものより力強く、味の濃いだしができます。上品なお吸い物に使うことはお勧めしませんが、普段の汁物や煮物には充分オイシイです。


日本にお住まいの方ならわざわざ自分で炒ったりしなくても、既に粉にされているものがたくさん売っています。


ダシって地味なレシピだし、面倒がる人も多いのでブログにアップしようか長らく迷っていたのですが、やっぱり避けて通れない&やってみると簡単な方法なので思いきっておススメすることにしました!
化学だしと比べてみるとちゃんと取ったダシのほうがほんとにおいしいし、煮干のダシはビタミンB群、ナイアシン、カルシウムなども含んでいます。そして次回の更新予定のこちらのあったかレシピにはどうしても必要だったのです。大根と豆腐の用意はいいですか?

おでんはじめました。



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