りんごとクランベリーのシュトロイゼルクーヘン

サンクスギビングも終わり、残ったターキーの始末にもめどがついた頃でしょうか。私はディナー参加者9人の予定が最終的に13人に増えてしまったため始末に困るほどの肉が残らず、若干ガッカリしています。
 食べ疲れているかもしれませんがこのレシピは時期はずれになる前にアップしたい!秋の定番、りんごに加えてクランベリーを使ったシュトロイゼルクーヘンです。

スッパすぎるクランベリーの量を加減するよう、レシピに一部加筆しました!12/21/2012

何人かの方から作ってみた&おいしくできたというお声をいただいたとってもうれしいレシピだったシュトロイゼルクーヘンですが、このドイツの定番ケーキをちょっぴりアメリカンな感じにアレンジしてみて新境地に到達しました。ドテラ、ドテラお友達、アパートの隣のおねえさんなど複数のドイツ人に味見してもらって「これヤバイ!!」と好評をいただいた、けっこう自信のおすすめレシピです。


シュトロイゼルクーヘンは私もドテラもプルーンが一番好きなのですが、秋になるともう手に入らなくなります。りんごでもおいしいけど、プルーンが焼けたときの鮮やかな赤い色、さわやかな酸味はりんごには期待すべくもない・・・とかたそがれつつ歩いていたときに目に入ったのがこちら。


 求めよさらば与えられん。
クランベリーちゃん「ぼくたち赤いよー」「スッパいよー」

ドテラは「クランベリーとかドイツにない果物だから使ってるの見たことないけどなー」と懐疑的でしたが、食べてみないとうまいかどうかわからんだろう。私的には勝算充分と判断し、けっこう強気で焼いてみました。


生地材料(20x30cm型)
小麦粉 180g
ドライイースト 4g
砂糖 30g
たまご 1個
牛乳 70cc
バター 30g


そぼろ材料
ドイツ人のお姉さんのアドバイスに従い、そぼろの材料の配合を変えました!さらにバターたっぷりな感じにしました。

バター 100g
砂糖 80g
小麦粉 100g


りんご 3個
クランベリー 1袋(12oz, 340g)+砂糖おおさじ2
ふりかけ用砂糖 おおさじ2


コメント欄にも書きましたが、私はツバが沸くほどスッパいクランベリーに、りんごとフカフカのパン生地とバター&砂糖タップリのそぼろの組み合わせを狙い打ちにこのレシピを書いたので、クランベリーを食べなれない人には酸味が強すぎるかもしれません。もともとドイツの果物を使ったケーキって酸味がシッカリしているものが多いのですが、苦手な方はクランベリーの使用量を半分くらいまで減らしてください。


作り方
作り方はほとんど掲載済みのプルーンのシュトロイゼルクーヘンと同じです。以下、大部分は前記事のコピペです。


1)バターは生地用もそぼろ用も室温にしてやわらかくしておきます。


2)ホームベーカリーを使うともうほんとに簡単!ドライイースト以外のすべての生地の材料をケースに入れて、イーストは専用のケースにセットしパン生地コースにおまかせしてください。


手ごねの場合

手もしくはフードプロセッサの生地こね機能を使う場合は、まず牛乳をおおさじ2ほど容器に分け、人肌程度にレンジで温めてドライイーストと砂糖を分量からおおさじ1ほど混ぜます。

次にイーストも含めたすべての材料をボウルに入れて手でこね、まとまってきたら台に移して両手で力を入れてツルンとした質感になるまでこねます。15分ちょっとかかるかと思います。

ボウルに入れてラップで覆い、50-60分ほど室温で一時発酵させます。室温が低いともっと時間がかかりますがほんとはゆっくり発酵させたほうがいいので問題ないです。全体の大きさが2倍くらいになるのを目安にしてください。

パンチングして空気を抜き、再度ボウルに入れてラップをして20分ほどベンチタイムを持たせます。これでいいはず(ホームベーカリーを買ってからであまり手ごねとかしなくなったので自分でも心もとないけど)。ホームベーカリーがあればここまでやってくれるんだからほんと楽チン。


3)焼き型に分量外のバターを薄く塗り、小麦粉を薄くはたいておきます。オーブンを180度に暖めておきます。


4)2)の生地を焼き型の大きさに伸ばしてセット。

フォークで何箇所かさしておきます。生地はすこしフンワリしてたほうがおいしいので、ここまでやっちゃったら室温で待たせておいてそぼろと果物の用意に取り掛かるくらいでちょうどいいと思います。


5) クランベリーの用意をします。虫の食ってるものや悪くなっているものを取り除き、軽く水で洗ったら一握り分ほどを別にとっておき、残りを鍋に入れます(この一握り分は生のままりんごの上に散らして焼きます)。砂糖おおさじ2を加え中火でかき混ぜながら、やわらかくなっているけどまだ粒がはっきりしている程度に煮ます。たぶん5分とかからないと思います。


6)そぼろの材料をすべてボウルに入れ、ざっくりとフォークで混ぜます。このとき練ったらダメ!クッキーになっちゃう!ところどころ混ざりきってないくらいでオッケです。
 


7)4)の生地の上に、5)のクランベリーをのせます。べったりした質感なので、塗るというよりはポトポト落として転がしていく感じになると思います。全体に均一に伸ばしたりする必要はありません。というかところどころ多い少ないみたいなほうが食べていて楽しいと思います。


8)リンゴの用意をします。よつわりにして皮をむき、薄切りにして7)の上に並べます。あらかじめ煮ておく必要もありません。
 もたもたしていると最初に並べたほうから変色してきちゃうのが気になるかもしれませんが、全然かまいません。そぼろをのせて焼いてしまえばわかりゃしない。


9)5)でとっておいた一握り分の生のクランベリーをリンゴの上に散らします。理由は赤いきれいな色を表面に少し欲しかったからです。
面倒でしたら全部煮て、リンゴに下にしてしまってもまったく問題ありません。


10)砂糖を全体にふりかけ、6)のそぼろををタップリのせます。
 べたべたした生地なので、少しずつボトンと落としていく感じになるかと。


11)オーブンに入れて20-30分焼きます。
 焼きあがりました!


ああーーーーすごいいいニオイ・・・・!お届けしたいですね、この匂い。
 期待したとおり、表面からチラリチラリと見えるクランベリーの赤い色がさらに食欲をそそりますね。赤提灯が赤いのも赤い色が人間の食欲をそそる色だからそうですよ。

食べてみると思ったとおり!りんごだけのケーキよりずっとオイシイ!
 クランベリーのジューシーなスッパさ、そぼろのバタータップリの甘さ、りんごのさわやかな甘みと歯ごたえ・・・・これもうドイツにもって行きたい。


シュトロイゼルクーヘンは、生地だけ作っちゃえばクッキーやアップルパイ作るより簡単にできてしまうし、この赤いきれいな色はこれからのホリデーシーズンのお菓子としてもぴったりだと思います。クランベリーは生のまま冷凍できますので、今のうちに数袋買って冷凍保存し、春に他の果物が出てくる時期までうまく使うと便利ですね。カナダやアメリカなど、クランベリーが手に入る地域にお住まいの方にはほんとにおすすめのケーキです。ぜひお試しください。


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