　ブラジルのめちゃうまペースト・バターパ - お料理ダイスキ！ニューヨークおうちごはん

日本ではあまり知名度が高くないブラジルのお料理ですが、食べてみたら好きになる人が大勢いるに違いない。
　干しエビ、ナッツ、ココナツミルクをパン粉でとろみを持たせたなんとも形容できない極楽フレイバーなペースト、バターパです！

バターパってなーに？
日本語では検索してもほとんどヒットしなかったんだけど、バターパ(vatapa)はブラジルの北部および北東部でよく作られるお料理だそうで、シチューともソースとも表現されますが実態はペーストと呼ぶのが一番近いように思います。

いろいろレシピを検索しましたが英語でしか探せないので情報が偏っているかも知れません。その範囲で理解したところでは、干しエビ、ナッツ、たまねぎなどをフードプロセッサーで粉々にしてから油で炒め、ココナツミルクを加えたところにパン粉を加えて好みの固さにしたもの、という感じです。通常はエビを添えて食べるもののようです。

「ちょっと興味あるけどやっぱ作るのは一度食べてからにしたい」という方は、アストリアで恐縮ですが36th Ave.駅近くのThe Malagueta Restaurant（HPにリンクしています。音注意。）というお店が個人的におすすめです。ブラジリアンレストランにありがちな「とにかく肉食いに来たんだろ？さあ鱈腹食いなされ」みたいな感じじゃなく、いろいろな料理がとてもおいしく、カイピリーニャなどのカクテルもデザートもすごくおいしくてパッションフルーツのムースはこちらのお店に触発されて作ってみました。この店のブラジリアンティラミスというのも全然ティラミスではなかったけどめちゃうまでした。

材料
いろいろネット検索した結果「こんなもんかなー」と作ってみたレシピです。ブラジル料理に造詣が深い方からのツッコミは大歓迎です。

干しエビ　1パック (2oz, 55gくらい）
たまねぎ　1/2個
にんにく　１かけ
オイル　おおさじ１
スープ　100-150cc
無糖ピーナツバター　おおさじ2-3、もしくはピーナツ50gくらい
カシューナッツ　1/3カップ　（50g）くらい
ココナツミルク　1缶(400cc)
パン粉　1/3-1/2カップ
チリペッパー　小さじ１
塩、こしょう

いやー、初挑戦のお料理に取り組む高揚感にウッホウッホしてきますね！鬱からの回復を実感します！（←リアクションに困るようなことを軽ーく言えるネット媒体の住み心地のよさから抜け出られなくなったらネット廃人のできあがり！）

作り方
1）まずは干しエビを水に漬けて戻しましょうか。
干しエビはチャイナ系ではなくラテン系のものを使ってみました。アストリアではフツーのスーパーで「こんなんでほんとにおいしい料理になるのかよ・・・猫のオヤツとかじゃないだろうな。。」と不信してしまうくらい安く売ってました。

戻す時間はネットで調べたところレシピによって15分から一晩までとさまざまで、まったく戻さず乾燥したままフープロで粉にしろというレシピもある始末でした。
　ということは適当でいいってことだ。最初にエビを水に漬けといて、たまねぎその他の用意ができるまで放置しとこう。

2）たまねぎ、にんにくの皮をむき、ざっくりと切っておきます。

3）干しエビを水から上げ、フードプロセッサーにカシューナッツ、たまねぎ、にんにくと一緒に投入。
　中南米の干しエビは中華料理用の干しエビと違って、戻し汁は捨ててしまうんですって。チラッと調べてみたけど理由はわかりませんでした。

ここにさらにスープ（私は鶏がらスープを使いました)、ピーナツバターも加えて撹拌します。
　ピーナツバターは非常に混ざりにくかったので、フツーにピーナツを使ったほうが良さそうです。

4）油を引いて熱した鍋に3）を移し、炒めます。

　ほんとはココヤシだかアブラヤシだかの油(palm oil, dende oil)を使うものだそうだけど、これは近所には売ってなかった。まあいいや。

5) たまねぎに火が通ったかなー、くらいのタイミングでココナツミルクを加えます。

　この時点ではけっこうサラサラ。

ここにパン粉を少しずつ加えていき、都度よく混ぜ、好みの固さにします。はじめてで加減がわからなく、けっこうネットリな感じにしてしまった。もっと柔らかくてもよかったなー。味見しつつ塩こしょう、チリペッパーで味を整えます。
　♪止・め・て♪つまみ食いを♪止・め・て♪（おいしくて味見と称したつまみ食いが止まらないことをC-C-B風に表現）