スペイン風タコのカルパッチョ

生タコわしづかみショーは楽しんでいただけましたか?それではいよいよ実食でーす。
 足くるりん。


ゆでて氷水でひやしたタコはこのような姿でとってもカワイイのですが、これを一匹皿にのせて食卓に出してもアレなので解体して各料理に使用することにします。


足を一本ずつ切り離します。
 雄のタコだと8本の触腕のうちの一本のさきっちょが性器になっておりこれを交接腕と呼ぶそうです。興味シンシンで観察しましたがどれもそれらしく見えませんでした。女の子だったのでしょうか。


 生の状態でも足先観察しては見たんだけどね。アメリカ人男子から「しかし日本人って触手とかそういうヘンな二次元なのスキだよねー」と一般化されてしまったときには猛反発したものですが、こうして生のタコの交接腕を探すあたりアタシもヘンと言われても反論しがたくなってしまったような気がします。


ゆで時間を短めにしたので、断面をみてもみずみずしく生っぽい。
 コレをみておいしそうとか思っちゃう文化圏の人間は、虫とか食べる食文化を気持ち悪いとかいう資格は既にありませんです。だってそうでしょ、公平な心でよく考えてみて!


このタコの足をうすく切っていきましょう。


このまま刺身としてしょうゆでいただいてもおいしかったのですが、いつかスパニッシュタパスの店で食べたガリシア風タコのカルパッチョがとてもステキだったのでそんな感じのを作ることにしました。

Polbo 〓 feira と呼ばれるこの一品は、本当はタコをゆでたゆで汁で硬めにゆでたじゃがいものスライスと一緒にあら挽きの塩、パプリカパウダー、オリーブオイルをかけていただきます。こちらのブログできれいな写真つきでレシピが丁寧に紹介されています。*1


今回はじゃがいもはいらない気分だったのでタコのみ使います。また、私は個人的な嗜好ですがあら挽きの塩のガリッとした歯ごたえがキライなので通常の塩を使用しました。

薄切りのタコを皿に並べます。
大根で叩いた効果を確かめるべく、右半分は叩かれタコです。

塩、パプリカを全体にふりかけたらエクストラバージンオリーブオイルをかけまわします。
 

レストランではレモンは添えられてなかったように思いますが、おいしそうなのでレモンも用意しました。
 冷やしたロゼと一緒にいただきまーす!


ちょっと・・・おおげさなこと言うつもりはないけど、コレすっごくおいしいわ。。。。柔らかさハンパない。レストランで食べたタコより確実にウマイ&日本で刺身で食べるタコよりウマイかも。パプリカとオリーブオイルの風味が軽やかに絡んですばらしい!自分で言うのもナンだけどゆで加減もバッチリ。すごい大満足!ああ、足をもう数本切って追加に食ってしまいたいけどダメ!煮物も作りたいんでしょ!たこのカラアゲも作りたいんでしょ!自制してアタシ!!
ーーーと大満足の前菜に続いて煮物、揚げ物を更新します。次回の更新をお待ちくださいませー。


ついでみたいで恐縮ですが、大根で叩いた効果はあんまりなかったデス。ていうか大根で叩いたりしなくても文句なしにやわらかタコでした。



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*1:ガリシア(北西スペイン)の人から「アンタのレシピはガリシア風とは言えないな!ガリシアンっていうのはこういうことだよ!」というメールをもらってそれを丁寧に訳して掲載しているあたり好感がもてますね。