三平汁

海外で暮らしている人にとっては鮭の頭を買ってきて塩をして三平汁を作る、というのはなかなかにハードルが高いかも知れませんね。日本に住んでてもなかなか買わないしね、鮭のアラとか。しかし買い物だけしてしまえば後は簡単だし、ほんとにおいしいのでぜひ作って欲しいです。北海道のうまいものと言うとすぐ思い浮かぶイクラ丼とかカニ飯とかと比べると地味でもあるけど、コレが作れるようになったら憧れのお料理上手ご長寿さんに確実に一歩近づけることアタシが請け負います。

しかし三平汁といっても知らない人が多いかも知れませんな。特徴は二つあって、(1)材料の鮭は塩引きにした物を使うことと、(2)頭とか骨とかののアラが必須なことです。

塩をしておくことは昔は保存の意味合いが一番強かったんだろうけど、実はたんぱく質がアミノ酸に変わってうまみが増すってこともあるんだよ。「捨てるところのない魚」と言われる鮭は皮や骨を煮込んで汁にするとオイシイのはもちろんだけど骨からはカルシウム、皮の辺りからはDHAとかいう頭がよくなったり成人病を予防したりする成分があるとか。まあこんなことは今検索して得たニワカ知識だけど、食べてみれば身だけ使った料理とは違うのがわかります。

材料 (大き目の鍋にひとつ分)

  • 塩引きにしておいた鮭の頭のぶつ切り一匹分 (前回のブログを参照
  • 大根 一本の半分から1/3くらい
  • にんじん 大根の量の半分くらい
  • じゃがいも 大3個
  • ダシ昆布 適量
  • ネギ 適量

強めに塩を当てて1、2日冷蔵庫で置いておいた鮭のアラからは、このくらい水が出ていることと思います。

作り方
1)3リットルくらいの水に出し昆布を入れておきます。時間がなければ20分くらいでいいですが、前の晩とかに水に入れておけば簡単ですな。

2)別の鍋で鮭を軽く湯引きして水で洗います。

3)1)の鍋に、きれいにした鮭のアラと、いちょう切りにした大根、にんじんを入れて強火にかけます。沸かしたお湯に材料を入れるのではなく、必ず冷たい水に材料を入れてから火にかけてください。
 切り方はもちろん、田舎くさい料理に一番似合ういちょう切りです。にんじんは細かったから半月。

4)強火にかけて、あくが浮いてきたらきれいにすくい取り、昆布も取り出します。火を弱め、40分ほどフタを半分かけて煮ます。

5)味見をして「おお!鮭味すごいじゃん!」くらいにおいしくなったら、大きめにきったじゃがいもを入れます。煮崩れさせてしまうと汁がにごるので注意。

6)じゃがいもが煮えたら、味見をして、塩味が足りなかったら塩をいれるなりして味を調え、ネギを入れて出来上がり。簡単でしょ?

味見をします。ウンマーイ!!いやマジで。ナニがウマイって汁が。体あったまって元気出るう。

でアラなんだけど。
 
うまいと思う人はコレをせせって食べるのはもちろんイイんだけど、視覚的にどうも…とか、食べてみたけどそんなおいしくない…とか言う人は、これはもうダシガラと割り切って猫にあげちゃうのがいいかもしれません。いや犬でもいいんだけど。眼肉とか食べると頭がよくなるそうですが。

はっきり言って、魚を食べなれてないアメリカ人をお客様に呼んでコレをお出しするのはやめたほうがいいです。とくに顔の部分。骨もうるさくて食べにくいし。ギリシャとかチャイナ系の、丸ごとの魚を食べなれている人ならどうかな〜。皮とか骨の付いてる部分とグロイ部分を取り除いて、新たに鮭の切り身を汁に入れてお出しするのがベストだと思います。

しかし三平汁の本領は汁です。アタシは先日ひどい風邪を引いて大変だったんだけど、この汁で作った雑炊食べてすんごい助かったよ。一度作ってみてください。

p.s.
引き続きまだ函館にいるんだけど、温泉→ビール+日本酒→刺身+母の手料理→デザートにイチゴ→たっぷり睡眠→たっぷり朝飯→朝風呂(温泉)→ビール→朝寝→…の無限サイクルにドテラもろともはまりにはまって抜け出せず、ツヤツヤイキイキムチムチしちゃってます。母よ、「アンタ痩せなさい」って言いながらフライ揚げるのやめてー!!

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