ドイツ風ポテトサラダ 3/3

前回まで二回にわたりドイツ風ポテトサラダのレシピをご紹介しましたが、これは私がよく作るレシピであるだけで、これが一番、とか、ドイツの人もみんなこんな風に作るよ、みたいなことではないです。「一例を挙げてご紹介するので基本がなんとなくわかったらあとはご自分で手加減して、自分やご家族がオイシイと思うレシピを工夫ください」というスタンスです。なので「まずは、じぶんなりの工夫なんかもやめて、レシピそのままつくってみてください」などと糸井重里が紹介している料理の本なんかには激しい反発を感じます。

でもドイツ風のポテトサラダって、日本にいてもアメリカにいてもなかなか食べる機会がないのでオイシイとか好みとかも見つけにくいと思います。なので、今回はバリエーションの加え方として、工夫するポイントみたいなのを整理してみたいと試みます。

未読の方はまずはこちらをご参照の上、まあ基本的なレシピの一例として材料や作り方をざっと見てみてください。
ドイツ風ポテトサラダ 1/3
ドイツ風ポテトサラダ 2/3

じゃがいもの切り方
レシピの中でも触れましたが、ドイツでは煮崩れしにくい種類の芋を使ってもっと薄切りにします。5ミリから1センチの間くらいが一般的ですが、ここは食べたときの食感、味のしみ方、煮崩れをどこまで許容できるかの3つのポイントで決めてください。私は煮崩れがイヤなのでこのくらい大きく切っちゃいます。


ドレッシングの味
実はドイツのお料理って甘みをつけることがほとんどありません。スキヤキとか肉じゃがみたいに砂糖をたっぷり使うお料理ってほとんどないし。たぶん煮豆とかをおかずに出されたらビックリすると思う。だからデザートとかケーキ食べるんだろうね。なのでほんとにドイツで食べるポテトサラダはスッパ&ショッパいだけなので、日本人の好みからすると食べにくいと思います。私のレシピには砂糖を幾分使いますが、これももう少し増やしたほうが口当たりがいいかもしれません。

また、濃く溶いたスープは不可欠だと思います。こういううまみを持つ市販のアイテムの助けを借りずにポテトサラダをおいしく作るのはドイツの主婦でもまず無理じゃないかな。。。チキン、ビーフ、ベジタブルなど、好みのものを使ってください。

たまねぎ
これは生もしくは火を入れたたまねぎのそれぞれの良さと悪さをどこまで求め、どこまで許容するかによります。

生たまねぎの特徴

  • シャキシャキ歯ごたえ
  • 辛味あり
  • 香りが強い
  • 甘みが弱い
  • 火を入れる手間が要らない

辛さは欲しいが匂いがイヤだ、みたいな時はきざみたまねぎを水にさらしたり塩で揉んだりするといいですよ。

火を通したたまねぎの特徴

  • 歯ごたえやわらか
  • 辛味が弱い
  • 匂いが弱い
  • 甘みが強い
  • やわらかくなり幾分縮むのでじゃがいもとの絡みがよくなる
  • 火を通す手間がかかる

それでもシャッキリした歯ごたえがなくなるほど火を通すとサラダとしての建前が揺らいできてしまいそうですね。

ベーコン、油
ドイツではこのサラダには、ベーコンを細く切ってフライパンでカリカリに炒めてドレッシングに混ぜるのが一般的です。ベーコンをたくさん使う場合にはベーコンからうまみが得られるので、スープのキューブとかを使わないとか使用量を減らずとかできると思います。味や歯ごたえ、見た感じに変化が得られていいのですが、フライパンで出た油を捨てたりしてもやっぱり白く脂肪が浮いてきちゃうと思います。コレが気にならない人はベーコンをぜひお使いください。味はよくなります。

酢、油
酢は白ワイン酢が一般的ですが、りんご酢もOKです。白バルサミコ酢はうまみも甘みもあり、香りもステキなのでもしお手元にあったら使ってみるといいです。米酢、玄米酢は微妙ですが、どマズイことにもなりません。赤ワイン酢、黒酢、バルサミコ酢、シェリー酢などはNGだと思います。

また、ドレッシングにはやはり幾分かの油が入っていたほうが食べ心地がいいと思います。じゃ無かったらただのゆでじゃがいもの酢びたしになっちゃうしね。私はオリーブオイルを控えめに使いますが、これはお好みで。ピーナツオイル、ウォールナッツオイルなどでもおいしいです。ナッツアレルギーには注意。

ハーブ、スパイス
ドイツ風を求めるならキャラウェイは入れたほうがいいと思います。

ハーブは細かく刻んだパセリが一般的ですが、イタリアンパセリやローズマリーを使う人もいます。日本なら万能ネギとかもいけると思います。刻んだハーブをドレッシングに混ぜてアツアツのじゃがいもと和えてしまえば香りや味はいいのですが、色が悪くなったりします。どっちを取るかですね。私は色が悪くなるのはイヤなので、刻んだパセリをどさっと上にのせたまま冷やします。


これらのポイントで、ご自分が好きな選択肢を取って作ってみてください。なかなかおいしいサラダではありますし、前述ではありますがマヨ系ポテサラよりヘルシーで、おかずとしても使い勝手がよく日持ちもしますので、コレを手軽に作れるようになるとけっこう便利です。しかし一番大事なのはオイシイじゃがいもを使うことかなー。ドイツのじゃがいもは塩茹でしただけでも激ウマでバターもたっぷり、使っちゃうから炭水化物太りを目指す人には最適の環境だよ!


人気ブログランキングへ 今月出張でけっこう忙しい私をクリックで励ましてください。励まされると伸びる子です。

そしてこのレシピいいじゃん!と思ったらこっちもクリックお願いします。