ハーレムのラムケーキを再現する 3/4

「異文化の食べ物がマズいと感じでも、マズイと思ったり言ったりしてはいけません。そんなときは、”私はこの食べ物のおいしさが理解できないのだな”と思うのです」とキリスト教系の説教でどなたかが言っていたそうな。たしかに失礼がなくてよいと思う。食べなれるとおいしくなってくるものってあるし。そして私はリコリスのおいしさをいつまでも理解できません。

ハーレムのレストランMobay(注意:リンク先で音出ます)のラムケーキを再現する試み、いよいよケーキ本体つくりに入ります。
前回までの投稿;
ハーレムのラムケーキを再現する1/4
ハーレムのラムケーキを再現する2/4

1)まず卵白を電動ミキサーで泡立てます。ふつうバターケーキを作るときは、砂糖と混ぜてあわ立てたバターに全卵を少しずつ混ぜていくものですが、ふんわりめの食感に仕上げたいので卵白をあわ立てることにしました。こうするとバターに直接入れていくのが卵黄だけになるので、分離しにくかったりします。

2)ブラウンシュガーをスプーンで1,2杯加えながら、ピンと角が立つくらい泡立てます。

3)あわ立てた卵白は時間が経つとしぼんじゃうし、そうなるといくらミキサーで撹拌してもダメなのでここからは手早く行きます。電話かかってきたら無視だ。この辺でオーブンを温めはじめます。華氏で350度、摂氏なら170度くらいにセットします。

4)バターを泡立てます。十分やわらかくなっていたら簡単です。ブラウンシュガーを数回に分けて加えながら白っぽくふんわりするまで泡立て、卵黄を一個ずつ加えその都度よく撹拌します。すっかりふんわりと混ざったらミキサーからゴムベラに持ち替えます。

「ドテラー、バタークリームの泡だて器なめるー?」
「なめるなめるー!うまー!なんかいつもと味ちがうけどおいしー!」
「ヒッヒッヒ、それはブラウンシュガーだからだよ(本当は怖いグリム童話風に)。」

5)あわせておいた粉(小麦粉、ココア、ポピーシード、こまかーく砕いたくるみ、スパイス)の1/4位の量を高い位置からさらさらー、とふりいれます。せっかくあわ立てた泡をつぶさないようにサックリと。

6)ざっと混ざったらまた粉の1/4量、そしてあわ立て卵白をへらでひとすくい、ざっくりとへらを縦方向に使ってまぜます。これを繰り返してすべて混ぜます。この際、しつこく練ってしまっては出来上がりのふくらみが悪く、重たく硬い、ガッカリケーキになっちゃいます。いくらかマダラでもよっぽどマシですのでサックリいきます。

7)用意していた型に入れます。けっこう硬い生地なのでへらで表面を平らにしてやります。

8)平らな台にとんとんと打ち付けて空気をぬき、焼き上がりがきれいに割れるように真ん中に一本筋をいれます。そしてオーブンに入れます。

ちょっとちょっと!そして焼いている間に一服ついてる暇はありませんよ!実はこのケーキは焼きあがった後がキモだったりするから。使ったボウルやミキサーの羽やあれこれを洗ったら最後の仕上げに取り掛かるのです。ハケを用意して次の指令を待つのです。


人気ブログランキングへ ケーキって味見できないからドキドキー、に同意の方はクリックお願いします。