じゃがいも冷製スープ・ビシソワーズ

高温多湿のNYの夏、もうイヤン!食欲ないからってそうめんとかゆでとうもろこしとかばっかり食べてると炭水化物しか摂れないからよけいダルくなったりしますよねー。そんなときに食べやすい、じゃがいものビタミン、ミネラル、牛乳のたんぱく質とカルシウムを一度に摂取できるひんやりおいしいスープのレシピです。

 むしむししてやった。反省はしていない。


ビシソワーズって?
フランス語の名称がついていますが、ニューヨークのリッツ・カールトンのシェフが発明したレシピと言われているのでアメリカ発祥のお料理と言っていいのでは。シェフ自身はフランス出身の人で故郷のヴィシーという地名にちなんで名づけたんですって。

いろいろな派生レシピはありますが、基本はポロネギ、たまねぎ、じゃがいもをバターで炒め、スープと牛乳でのばし、冷やして給仕するというものです。レシピだけみるとアメリカの合理性を感じますね。


材料
ポロネギ 1本
たまねぎ 大1個
じゃがいも 大2個
バター おおさじ1-2
スープ 400-500cc
牛乳 400cc
ローリエの葉 一枚
塩、こしょう

たまねぎは、アメリカにお住まいの方ならvidalia onionがおすすめです。柔らかく、甘みが強いたまねぎです。

スープは私は鶏がらスープなどを使いますが、好みで何でもいいです。スープの素とかでもまあオッケ。スープと牛乳の使用量は適当です。好みの固さにのばせばいいのでご参考まで。


作り方
1)たまねぎとポロネギと薄切りにし、スープ鍋にバターをとかし、ローリエの葉を加え軽く塩をふって蒸らし炒めします。30-40分くらいかかるかなー。

 油脂と塩を少量使い、強めの弱火くらいの火加減でフタをしながら薄切りの野菜から水分を引き出すように時々混ぜながらゆっくり炒める方法を蒸らし炒めというのですが、アンチ手抜き料理の大御所辰巳芳子先生が盛んに提唱している手法です。

彼女の新しい本を最近買ったんだけど、この蒸らし炒めというやり方で料理すると通常なら過熱すると消失するグルタミンといううまみ成分が多量に残ることが味の素株式会社の実験でわかったそうな。やっぱり調べてみると科学的根拠があるものなのね。

辰巳芳子スープの手ほどき 洋の部 (文春新書)

辰巳芳子スープの手ほどき 洋の部 (文春新書)

やってみると確かに時間はかかりますが、ほんとうにおいしくできます。私もこのやり方をするようになってから、めったにコンソメとか顆粒のスープの素みたいなものを使わないようになりました。よかったらお試しください。


2)ネギを蒸らし炒めしている間にじゃがいもの用意をします。
 皮をむいて薄切りにし、水にさらしておきます。


3)ネギ類を30-40分くらい炒めるとトロトロやわやわな感じになっていると思います。この段階ですでに甘くておいしいの。

そしたら水を切ったじゃがいもを入れて、ざっと混ぜ、さらに蒸らし炒めを続けます。じゃがいもが入ると鍋底にくっつきやすくなるのでマメに混ぜてあげてください。


4)じゃがいもが透き通ってきたらオッケ!
そしたらここにスープを入れ、じゃがいもが柔らかくなるまで弱めの中火でコトコト煮ましょう。


5)じゃがいもが充分柔らかくなったらミキサーかフードプロセッサーにかけるのですが、あまり熱いと機器が傷むので軽く冷めるまで待ちましょう。


冷めたらやっちゃうよー。
 

フープロ最強ー!


6)プロセスにかけたら、一度洗って清潔にした鍋か大きめの容器に戻し、好みの固さになるまで牛乳を加えて良く混ぜます。牛乳を少なめにして食べるスープのような食感にしてもよし、牛乳たっぷりでサラリと涼しげな出来上がりにしてもまたよし。さらにクリーミーにしたいならチョッピリ生クリームを使うのもアリですが、冷たくしていただくものなので口やスプーンにに脂肪分を感じてしまうかも。


 塩、白こしょうで味を整えてできあがり!パセリのみじん切りとかディルの先っちょとか、少し緑の薬味を浮かべると色彩的には締まりますね。


野菜の甘さがおいしいだけでなく体に優しげ&やはり冷たくして食べるものがありがたい。そうめんとか冷麺とかはどうしても炭水化物過多になってしまいますが、こんな野菜メインのスープはビタミンも、さらに牛乳のカルシウムやたんぱく質も摂れて体調管理には優秀ではないかと思います。おいしいしね。


バリエーション
じゃがいもの代わりにいろんな夏の野菜を使っておいしい冷たいスープができますよ!定番はまずカボチャかな。緑黄色野菜のビタミンも摂取できるしほんのり甘くておいしいし。

また、カボチャでなくさつまいもを使うのもおいしいものです。さつまいもは皮をキレイにむいても色が汚く出来上がってしまうこともありますが、まあ家庭料理のご愛嬌の範囲でしょう。カボチャとかさつまいものスープなら幼児とか子供向けにもいいんじゃないかな。函館のウミガメちゃんに作ってあげたいなー。

とうもろこしを使うのも王道ですが、とうもろこしの場合はプロセスした後で一度ザルが何かで漉さないと舌触りが悪いかも。

そうそう、ソラマメで作ったのもおいしかったョ!柔らかく塩ゆでしたソラマメの皮をむいて、蒸らし炒めしたポロネギとたまねぎとスープと一緒にプロセスします。


こんな感じでじゃがいもに限らずいろんな野菜でおいしく作れるので、野菜の冷たいスープで夏を乗り切ってくださいませ。


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