鯖・イカ・アジ・シャケに潜む憎いやつ☆アニサキスの恐怖を知れ
シメサバもアジのタタキもイカ刺しも刺身民族日本人の大好物。しかし特に海外に住んでいるとますます食中毒が怖いですね。でもシメサバとかなら酢で〆るんだから無問題でしょ?とか思ってるアナタ、戦慄する覚悟はいいか?俺はできてる。
よく知らないからますます怖い。よく知ってみれば・・・もっと怖かったりすることもあるんだからイヤになっちゃう。
(これまでアニサキスについては過去記事シメサバのレシピに載せていましたが、これからはレシピ以外のちょっとお勉強になるというような内容は独立させることにしました。既読の方は読み飛ばしてください。2012年1月)
アニサキスの恐怖を学べ
鯖の食中毒の主原因である寄生虫・アニサキス。ネットでアレコレ調べたところ、要点をかいつまむと以下のようにまとめられるようです。
1)酢でも塩でも死なない。ワサビとかしょうゆとか辛子でももちろん死なない。
2)-20度程度の低温で丸一日以上冷凍すると死ぬが、一般家庭の冷凍庫は−5度くらいなので家庭で冷凍してもまず死なない。しかし家庭用冷凍庫でも数日以上冷凍させて芯までカッチンコッチンにしてしまえばヨシとの情報もあり。冷凍ものを売ってる場合は業務用冷凍庫で冷凍してあるのでわりと安全。
3)加熱には弱く、50−60度くらいでポックリ逝ってくれる。
4)アニサキス自体はほとんどの対象魚(サケ、サバ、アジ、イカ、タラなど)の個体に寄生しているもので、アニサキスがついている魚でも加熱して食べる分には無問題。むしろ薬剤を使った水で養殖しているのではないという別のブランド価値が認められる。
5)アニサキスは裸眼で可視できる(髪の毛のような糸のような姿です)ので、よーく探すと見つけられるかもよ!
6)アニサキスはホスト魚が生きているときには内臓内に潜んでいて、ホストが死ぬと内蔵から筋肉へと移動する。なので、アニサキスが魚肉内に移動する前のイキのいいうちに内臓を取り除けば割と安全。
7)アニサキスは体が切断などで傷つくと死ぬので、魚肉を細かく切断するorよく噛むなどで生きた個体が胃に届くのを予防できる。しかしよく噛めとか、予防としては不完全な方法だよね。。
8)生きたアニサキスが人の胃に入っちゃうと、食後数十分から数時間後に胃壁を食い破って潜り込み耐え難い激痛を起こす。病院にいって胃カメラを飲み、管つきのピンセットなどでつまみ出してもらうという処置を取られる。胃を通り越し腸で暴れられた場合、開腹手術が必要となるそうな。
9)しかしホストとして適当ではない人間の体内ではアニサキスは長く生存できず、数日で死滅するので非常な激痛をおこしはするが、人間に致命的な病床を起こすことはないらしい。
・・・・以上を一言でまとめちゃうと、死ぬことはないからダイジョウブ!ってことだね♪(←アホ)
ほんとはアニサキスの拾い画像を載せてさらにみんなをドン引きさせ「自己責任とはこういうことだぜ」といいたかったのですが、食欲とやる気を失せさせるにはもう充分な情報をご提供できたかと思います。あとは各自でアニサキスを検索ワードにして画像検索してみてね!
ねえ、寄生虫とかほんとカンベンして
「・・・この人お料理ブログを書いてるくせにどうしてこういう食欲失せるようなこと平気で書くかね?」みたいなご感想をお持ちでしょうが、食の安全ってなにかあったときに業者や販売主に文句ブーブー言うばっかりでなく個人がちゃんとした知識を持っておくことが大事だと思うのです。
できあがった料理のキレイな写真と作り方だけアップするのはカンタンなんですが、やっぱ食材によって注意しておく点などは知らないよりは知っておく方が絶対に有益なので勇気を持って怖いことも書いておりますし、これからも必要だと思うときには書くつもりです。それもヨシと思う方はまた見にきてくださいませ。