秋のオヤツ☆ホクホク大学いも
11月もなかば、寒くなってきたこの時期につい食べたくなっちゃうのがホクホクの大学いも。
油で揚げたあとで蜜に絡めちゃう、デブ陥落のオヤツです。
4回連続で掲載予定の「海外でもお家で食べたい☆郷愁の日本のお惣菜特集」の第二回は、前回の天ぷらの揚げ油とサツマイモの残りをうまく使ったなつかしのオヤツ、大学いもです。
サツマイモ
アメリカのスイートポテトは切ると中がきれいなオレンジ色で鮮やかなのですが、肉質が水っぽく味も薄いです。
皮の色もボケっとしてますよね、主観だけど。
これでも大学イモを作れないことはないのですが、やっぱりいくぶんベッチャリした感じになりホクホク感は得られません。
作ってすぐの写真でもシンナリした感じするでしょ?まずくはないんだけどね。
皮が濃い紫色のこんなサツマイモは、チャイナ系もしくはコリアン系のスーパーに売っていますが、アストリアではN,Wライン30 Ave.駅近くのTrade Fairというスーパーにおいていたりします。しかもすごく安いさー。これから正月にむけてきんとん作るにも便利ですね。
サツマイモは一部を天ぷらに使った残りを使用しました。量ってみるとおよそ400gでしたので、この量でレシピを載せます。
材料
サツマイモ 400g
揚げ油 適量
水 おおさじ2
砂糖 軽くやまもりおおさじ3
しょうゆ おおさじ1
黒ゴマ お好みで適量
作り方
1)サツマイモは皮の汚いところだけをそぎ落とし、皮をつけたままザックリと乱切りにします。
2)揚げ物用の鍋にタップリの揚げ油を低めの中温(160度くらい)に熱し、中火のままでサツマイモを一度に入れてゆっくりと揚げましょう。
天ぷらの油の再利用。ほのかにエビ風味。
3)箸がすんなり通るくらいに火が通ったらいったん強火にして10数えてから油から引き上げます。天ぷらバットや、厚く重ねた新聞紙などに揚げてザッと油を切ります。
次からの作業は揚げたてイモがアツアツのうちにやる必要があり、特にあとでタレに絡ませるときにはタイミングが非常に大事なので、ヨッシャ来いや!と言われたら即効鍋に投入できるように段取りよくいきましょう。
「『料理のできない女はダメだ』とか言う男っていまどき何言ってんの?って感じ〜(笑」っていうお嬢さんたち、彼らが言ってるのはうまい肉じゃがが食いたいとかと言うことではなく、必要なものの管理や段取りがちゃんと取れないアホだと引くわということであり、突き詰めると人生をともに過ごすにあたり信頼を置ける社会人的能力を持ちえているかを料理という一片に無意識にシンボライズしているという一面もあるのです。
ヘタをすると甘いばかりで香ばしさのない砂糖水の絡んだ揚げ芋になってしまったり、煮詰めすぎてタレが飴になってくっつきまくったりする大学イモは中でも難度Aの一品、それを家飲みのときにさりげなくテーブルに出せば一気に他女子を5馬身は引き離せますよ。
4)鍋の揚げ油をあけて空にします。鍋は洗わず、軽く油が残っているところに水おおさじ2、しょうゆおおさじ1、砂糖おおさじ3を入れて火にかけます。
5)強めの中火にかけて砂糖を溶かします。このとき箸やヘラで中を触ったりせず、鍋を揺らして砂糖を溶かすようにしてみてください。
全体が煮立ってフツフツしてきたら泡の大きさをよく観察!
6)ビミョーに泡が大きくなってきて、全体のとろみが増してきたかな?くらいのタイミングを見逃すな!
どう?この写真でわかる?
7)そしたら揚げ芋を一度に投入!
ヘラでおおきくかき混ぜてタレを絡めます。
8)全体にタレが絡んだらすぐ火を止めます。
どうよこのツヤ&テリ(すごいドヤ顔で)。
好きなだけ黒ゴマをふりかけて、ハイどうぞ!
ホクホク、アマーーイ!サツマイモのほっくほくの甘さがタレの甘さに負けてない!オーイシーイ!皮の濃い紫が色彩的にも美しい・・・!できたてアツアツでももちろんおいしいけど、冷めてしまっても問題なくオイシイです。あついほうじ茶でも入れておやつにしたら下手なケーキよりも満足しちゃう。
サツマイモは米や小麦のおよそ1/3のカロリーで、繊維質やカロチンなどの各種ビタミンやミネラルを豊富に含み、とくにビタミンCはりんごの10倍だとか。甘くて腹持ちがいいので太りそうなイメージがあるけど実はヘルシー食材なんですね。
大学イモは油で揚げて砂糖をかけてしまっているのでダイエット的にはビミョーですが、バターやクリームを使った洋菓子よりはずっといいさ!おいしく作ってご家族で召し上がってくださいませ。
「海外でもお家で食べたい☆郷愁の日本のお惣菜特集」、次回は実家で食べたい母のお料理の常時上位ランクインのこの一品!
煮魚、アメリカでもおいしく作れます。お楽しみにー♪