ドテラ一押し!メカジキとリークのねぎま風

ネギもまぐろも使ってないのにネギマ(葱鮪)とはこれいかに。
  ネギとかマグロとか売ってないことはないが高すぎて惣菜の粋を超えてしまうならば、似たようなものを使って気軽に作ったほうがなんぼもいいか知れないわ、という在外奥様にメカジキ(swordfish)とポロネギ(leek)を使ったパチモンレシピをご紹介でーす。


カジキ系の魚
カジキ系の魚はアメリカや中南米ではよく捕れる魚のようで、サンチャゴが死闘の末モノにしたがあまりの巨大さに船に引き上げられずサメに肉を食われてしまい厭世観と自分の老いの限界を感じることになった例の魚も、日本語訳ではマグロとかかれることが多いのですがほんとうはカジキですね(この巨大魚はメカジキswordfishでなくマカジキMarlin)。

老人と海 (新潮文庫)

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つがいのマカジキはエサを見つけるとオスがまずメスに先に食べるように譲り勧めるのだが、そのためメスがサンチャゴに釣られ打ち殺されて船に上げられ、オスはその船を追って長いこと付いて来た・・・・というくだりでも胸がキュンとしたものですが、アタシとドテラが回遊してたらまず間違いなくがっついたアタシが先にエサに食いついて釣り上げられるだろうと思われ、船を追って来るだろうドテラの姿を思うと切なすぎる(最近脳内事象による現実からの乖離&感情移入がすさまじく、アスペルガーの逆を行くメンタル疾患ではないかと自分で不安)。

 ステーキ用の筒切りになって売っていることが多いのですが、こんなふうにブツ切りになっていることもあります。肉質をみた感じはハマチにやや似ていないこともないです。


材料
メカジキ 300g
リーク 2本
酒 50cc
しょうゆ 50cc
砂糖 おおさじ軽くやまもり2
しょうが うすぎり1,2片


作り方

カジキは大きめ一口大にして、軽く湯引きをして冷水で洗います。


ポロネギ(リーク・leek)は甘みが強く、刺激臭と辛味が弱い太ネギともいえなくない野菜です。スープやポトフにおいしいのですが、太ネギが割高で手に入りにくい海外に置いてはその代用品として使えなくもないです。文体の歯切れが悪いのは、やはりネギ独特の香りと辛味が弱く頼りなくもあるからです。
 根のほうの葉の奥に細かい砂が入っていることが多いので、めくってよく洗います。


ポロネギは3-4センチくらいのブツ切りにし、軽く油をひいたフライパンで強火で焼き目をつけておきます。
 このときばかりは焼き鳥屋のようなネギの焼けるいい匂いがします。


鍋に酒、しょうゆ、砂糖、しょうがを入れて火にかけ、くらくら沸いたら湯引きしておいたカジキを入れます。
 私のレシピの分量だと照り煮に近い甘口のできあがりになります。あまりコッテリ甘口の煮物がお好きでない方は砂糖の量を減らしてください。


弱めの中火くらいの火加減で、フタをせずに汁を煮詰める感じでどうぞ。
 「しかしヘミングウェイといえばハードボイルドとよく言われるが、インポテンツの青年を主人公に持ってきておいてハードボイルドってどうよ・・・」などを考えてしまえば汁のに詰まるのもあっという間でしたョ!


8割がた煮汁が煮詰まって、細かい泡になってきたら焼き目をつけておいたリークを投入!
 リークがほどけてばらばらにならないように混ぜすぎないように注意。ドテラはリークがシャッキリした食感の方がスキなんだけど、私はクッタリするくらい煮てあったほうがスキだったりします。このへんはお好みでリークを入れるタイミングを見計らって加減してください。


ざっと大きく混ぜて絡めたらできおあがりー!
 アラ。魚の身に脂のっててコッテリ甘口な味付けがちょうどいい感じ。ポロネギは甘くておいしく、日本のネギと比べれば香りは弱いけど、食べた後の口のネギ臭の残り具合も弱いのでコレはコレでいいわ〜。やばいご飯進む。


ウン、まあまあネギマと言って通用するレベル。あつあつでもおいしいけど、ちょっとさめて味がしみたあたりもまたオイシイ。手早くできるし作りおきもできるし、ご飯のおかずにもピールのつまみにもとってもイイのでぜひお試しください。




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