春のけだるさ対策に☆クレソンのほろにがポタージュ

もう4月ですが、春はなんだかけだるくて眠くて疲れた感じが続きませんか?あたたかくなったり寒さがぶり返したりする春の気候の変化に体がついていけなくなったり、長くなってくる日照時間に体内時計がとまどって軽い時差ぼけの症状になってしまうのが原因だそうです。しかし必要なときに必要なものが用意されているのが自然の偉大なところで、この手の自律神経の低調には春に萌えいづる菜のほろ苦さが効果的なんですと。

春のほろにが野菜の代表格、クレソンをタップリ使ってじゃがいもでとろみをつけたポタージュをいただきまーす!


クレソン
一年中出回ってはいますが、天然のものの旬は3月から5月の春野菜です。ほろ苦さと少しの辛味がありますがわりと使いやすく、サラダやスープ、鍋物においしいですね。
 

実はカロチン、ビタミン、カルシウム、鉄分などがすごく豊富で、がん予防、血圧降下、滋養強壮、利尿作用を高めてむくみ改善、デトックスなどに効果があり、さらに高い抗酸化作用のあるポリフェノールもガッツリ含んでいるので若返りまでしてくれるという。。。もはや薬膳のレベル。


材料
クレソン ひと束 (400g)
たまねぎ 1個
ポロネギ 2本
セロリ 2本
ローリエの葉 1枚
じゃがいも 2個
バター おおさじ1
スープ 1リットル
牛乳 500ccくらい
塩、こしょう


レシピはスープの神様・辰巳芳子先生のレシピを参考にしています。辰巳先生はたまねぎとあわせて長ネギも使用していますが、洋風のスープでもあるしポロネギとセロリの甘さと風味の方がこのスープにはよく合うように思い、これらを使っています。
また、アメリカではクレソンが日本ほど高価でなく、ひと束がだいたい1パウンド(450g弱)であるという事情から、クレソンの使用量は辰巳先生のレシピの倍以上です。苦さも倍増です。


作り方

1)たまねぎ、セロリ、ポロネギを薄切りにします。
 ポロネギは甘くておいしいネギなんだけど、細かい砂が入り込んでいることが多いので良く洗います。砂を噛んでしまうポタージュはガマンできない。


2)バターをとかした鍋にセロリ、たまねぎ、ポロネギ、ローリエの葉を入れ、ぱらりと塩を振ってよく混ぜ、弱火でフタをして蒸らし炒めをします。
 弱火でフタをしたまま、たまに底が焦げ付かないように大きくかき混ぜつつじっくりと蒸らし炒めをします。時間は40分ほどかかってしまいますがスープの甘みとなる大事な手順ですのでまったりやってみましょう。蒸らし炒めの間にじゃがいもを切ったりクレソンの用意をしたりするので時間的にはちょうどいい感じだと思います。


3)たまねぎとセロリを蒸らし炒めしながら、じゃがいもの皮をむいて2-3ミリほどの薄切りに、水をはったボウルに入れておきます。
 


4)クレソンはタップリの水を張った大きなボウルで軽く振り洗いして黄色くなってたりする葉を取り除きます。水から上げ、軽く水を切って葉と茎に分けます。
 これがちょっとした手間なんだけど、クレソンの茎からしごくようにして葉を取り外します。

 


5)クレソンの茎をザックリと刻み、たまねぎとセロリの鍋に加えて蒸らし炒めを続けます。


6)鍋の中では水分が充分出て、少し舐めると甘みが強く感じられるようになったら薄切りのじゃがいもを加えてさらに蒸らし炒めをします。


7) じゃがいもが透き通ってきましたかー?
 そしたらスープを加え、弱めの中火でことこと煮ます。スープは自分でとった鶏がらスープなどが理想的ですが、固形スープなどを使っても無問題です。ショッパくなり過ぎないように味見して使ってください。野菜の甘みが殺されてしまっては失敗です。


8)じゃがいもがやわらかく、煮崩れしてきたら火を止めます。これからミキサーもしくはフードプロセッサーにかけるのですが、アツアツすぎると機器が傷むので荒熱が取れるまで一服ついて待ちましょう。


9)それではミキサーにかけましょうか。その前に忘れずにローリエの葉を取り除いてください。量が多いので数回にわける必要があると思います。
 グオーーーン、グオーーーーーーン。


10)洗って清潔にした鍋に、ミキサーにかけたスープを戻します。弱めの中火にかけてゆっくり加熱し、牛乳を加えて好みのかたさになるまでのばします。牛乳の一部を生クリームにするのもいいですね。しかし牛乳を入れた後は沸騰させないように気をつけて。分離したらもう救いがたく失敗ポタージュ一直線。
 味見をして軽く塩加減を決めます。この時点でもうすでにかなりおいしいポタージュですが。。。


11)ちょっと待って!ミキサー洗っちゃうのはまだ早いよ&そしてココが今回の目玉!(←言い方が非常に古い)さきほど茎と葉にわけたクレソンの葉のほうをミキサーに入れるのです。

そしてオン!
 なんという鮮やかで濃いグリーン・・・!美しすぎる!!ミキサーのフタを空けるとわさびのようなさわやかな香り。アアン。。。。!!!この色と香りと薬効は加熱して壊してしまうことなくいただきたい。このためにチマチマと面倒な手作業でクレソンの葉と茎をわけたのですが、やる価値のある作業と納得ですね!


12)そして鍋にこの緑のクレソンを注ぎいれます。
 おお。。。。

 美しい。

 不要なまでに写真をアゲます。美しいと思うから。美意識の押し付け、迷惑ですか?


13)再度味見をして、牛乳、塩、こしょうなどでとろみと味を調えます。体にやさしくほろにがさが癖になるクレソンのポタージュ、できあがりー!


このレシピの分量どおりにつくるとかなり苦みの強いポタージュになります。私とドテラはこの苦いポタージュがすきなのですが、人によっては厳しいかもしれません。葉の部分を加えるときには少しずつ加え、味見をして自分の好みの苦さ以上にならないようにしてみてください。また、お子さんなどがおありのご家庭でしたら、10)の段階で一部お子様用の苦くないポタージュとして取り分けておいたほうがいいでしょう。


しかしこのポタージュはほんとに春のマイナーな体の不調を正してくれるように感じます。おいしいバゲットとハム、チーズのサンドイッチと一緒に週末のランチなどにぜひどうぞー。



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