ニューオーリンズで南部アメリカを体感・お散歩編

年末にチラッとニューオーリンズに旅行してまいりました。ルイジアナ名物ホットソースがピリリときいたブラッディマリーを飲みながら多彩なジャズのライブに陶酔したり、フレンチ・クレオールの洗練していながら南部アメリカンなパンチがきいた美食に夢中になったり、たくさんのアートギャラリーを見て歩いてわかったようなつもりになったりと、ほんとにとっても楽しかったです!
 


ニューオーリンズは1700年代のはじめにフランス植民地として開かれた、アメリカとしては古い歴史のある都市です。かつて大量の黒人奴隷を使って綿花貿易などで莫大な富を構築し貴族的な文化を発展させ、アメリカ南北戦争時には南部最大の都市となりましたが現在でもルイジアナ州最大の都市です。

ニューオーリンズに限らずアメリカ南部の多くの街では現在でも黒人の人口比率が高く人種差別意識が残りがち&経済的にも低成長です。こんな背景が、どこか物悲しいながらも反骨な雰囲気をかもしているように感じられ、風とともに去りぬを耽読して少女期を過ごしたアタシはレットとスカーレットが新婚旅行に訪れた街としても憧れを募らせます。


 撮影ドテラを撮影。

ゆう 「ドテラ、はやくはやく!欲望という名の電車*1が出てしまうよ!」
ドテラ 「欲望という名の電車だったら頻繁に走ってるはずだから乗り遅れたら次のに乗ろう」
ゆう 「まぁ・・・!!(ポワーン)」

ニューオーリンズを旅行をするといつもの彼すらいつもよりステキに思えちゃうブードゥーの魔法*2にかかってしまったりかけてしまったりできるので、倦怠期のご夫婦にもいいですね!


フランス植民地時代のカルチャーが今も強く残るフレンチ・クォーターに投宿しました。
 ベランダの手すりがレースみたいに繊細で美しい。


冬もそんな冷え込まないから一年中窓やベランダを植物で飾れるということもあるんだろうけど、美観を尊ぶ精神がうかがえますね。歴史的建造物の立ち並ぶ通りにインチキ自由の女神をおったてるアホをここから吊るしたい。


郷土愛にムラムラしてしまったハコダテンヌのご機嫌をなおしてくれたのは、ふとみつけたこのお店。
 ええ?お料理本専門の本屋ですって??


ほんとだ・・・・!!お料理に関する本だけが、しかもかなりの種類と量を揃えてこんなところで売られているとは・・・・!!!
 嬉しすぎて血圧が上がりそう@普段は貧血気味アラサー女子。

 1972年発行のクレオールレシピ本が125ドル。プレミア〜。

 同じ本が発行年度が上がってくるにつれて値段が下がって並べてありました。マニア垂涎。


お店のおじさんに話しかけられ、日本人ならここに寿司ロールのレシピ本があるよと勧められたがそんなもんはいらんわ。「日本の料理よりも南部アメリカの料理の本をむしろ探しています。ニューオーリンズの食事はとってもおいしいので。」と持ち上げて喜ばせてみたりしました。愛の爆弾もっとたくさんおっことして歩くアタシーー♪


 そしたらミラクル発現!それじゃこんなのはどう?とおじさんに手渡された本に私が長いこと探していたイーストを使ったイタリア風のレモンクッキーのレシピが!郵便局近くのベーカリーでおいしいクッキーを食べてから長いこと探していたレシピなんだよーー!ネットでさがしてもそれっぽいのがあんまりヒットしなかったんだよ。やったやったーーー!おじさんありがとう!そして我が家のバーテン、ドテラもニューオーリンズのカクテルレシピの本を購入。

 紙袋の手書きイラストがまた忘れがたいインパクトだ。


浮かれ気味に歩いていたらめんこドッグの客引きに引っかかってしまい、ノコノコ店内に入り込んでしまいました。
 「イラッシャイマセー。ご新規二名様ーー。」


なんかポップでオシャレな店内を見回すと、犬と犬ラバーの憩い&無駄使いのための商品がズラリ。
 これ全部オーガニック原料で犬の健康を考慮した犬のためのお菓子だそうだ。アタシは犬好きではあるがこれはあきらかに贅沢の範疇にはいると判断するでござる。


店内で買い物してるおばさん1 「でその犬がほんとにもうカワイクって、リチャードギアはイマイチだったけど映画としてはおもしろかったわ」

店内で買い物してるおばさん2 「秋田犬は目がアーモンド型でいかにもジャパンって感じがしていいよねー」

ゆう 「奥様方、アタイが溺愛していた秋田犬の生写真がここにあるが見たいかい?ていうか見せたいんだけど見てくれる?」

 サイフにはいつも亡き愛犬克久号が。

ハチ・約束の犬をレビューしていた見知らぬ人の会話に割り込んで、日本の秋田犬は赤ちゃん顔でめんこくてアメリカンアキタのバタ臭いルックスとは一線を画すことををアピールして来ました。
実際には私の愛犬は稀代のアホ犬で、向かいの道路を散歩中のライバル犬にメンチ切りながら歩き電柱に激突したり、8ヶ月留学して戻ったアタシを認識できず耳を伏せてうなりつけ、ゲンコを張られてハッと気づいたような顔をしたとかいう事実はあるのですが誠実忠実な秋田犬のイメージをそのまま持っていて欲しかったため黙っておきました。


噛んで遊ぶおもちゃにエルク(ヘラジカ)の角とかいうのが売ってました。歯とハグキの健康およびストレス解消にいいらしい。
 妹コケ子のアメコカに買っていこうかなーと思ったんだけど、コケ子はこういうワイルドな動物性食材を持ってこられるとほんとに迷惑そうな顔をしそうな予感がするのでやめておきました。


長くなってしまうので二度に分けてアップします。次回はライブジャズに体をゆらしてみたり、路上パフォーマーにおひねりを奮発したりする様子をご紹介&アートギャラリーで買ったステキな手帳を見せびらかしたりいたします。



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*1:これも映画ではヴィヴィアン・リーがステキだね。

*2:ブードゥー(VooDoo):ニューオーリンズのアングラな宗教。もともとは奴隷貿易の中でアフリカの民間宗教とキリスト教が混ざったもので、ニューオーリンズやハイチなど奴隷化されたアフリカ人が多かった土地で発展。