スタインウェイでアラビアンナイト

アストリアのSteinwayの、28th Avenue と Astoria Boulevard の間はイスラム系のショップやレストラン、カフェが並ぶアラビアン・カルチャーな一角になっています。
 スタインウェイとアストリアBlvd.の角は M60のバス停とダンキンドーナツがあります。


 モスクもあります。フツーに暮らしてる善良なイスラム系の人は9/11の後でアメリカに暮らすのが精神的にも実質的にもしんどかったりするんでしょうね。


 立派な正面玄関のとなりの裏口みたいなドアに「女性専用ドア」と書いてあったりします。アメリカのフェミニストたちはコレを女性蔑視だと怒るのですが、イスラム教の何たるかを知らずにドア一枚で攻撃を開始する彼女たちを黙らせることができるのはロードスターを運転する甲村記念図書館の司書さん*1くらいしかいないだろう。


 イスラム教徒と言ってもいろいろで、服装もさまざま。一般にイスラムの女性は頭から体をかくす服装をするんだけど、それも全身真っ黒だったり、目だけ出して顔もかくしちゃってたり、フツーのジーンズだけどスカーフだけしていたりと違いがあります。出身地とか宗派とかの違いなんだろうね。そういえばお友達のトルコ人の女の子は食べ物はキッチリハラルだけど、スカーフとかは何にもしてないわ。


 写真を撮ったのがちょうどラマダンの時期だったのでとってもにぎやか。


 イベント時期にはお店に電飾をつけまわしたりしてるのを見ると、フツーに勤勉に働いてる人のお店なんだなーと肌で感じます。イスラム教徒すべてを十羽一からげにテロリストの女性差別主義のと弾劾するのって、インド人はみんなデブ専だとかっていうのと同じレベルだと思うのdeath。


 ラマダンは断食の月のことなんだけど、この一ヶ月間まったくなにも食べないのではもちろんなく、日の出から日没までは断食するが日没後にはしっかり食べるそうです。なのでラマダン時期はかえって豪華な夕食をとることが多くなり、このあたりは夕方からはにぎやかになるんですね。


 ここでも電飾をかかげる働きびとが(アタシの中で電飾が善良の象徴と化してしまっている???)。


 ラマダン限定メニュー!15分以内に完食の方にはこの白いジャケットを記念進呈!


 この辺のお店ではフーカー(Hookah)と呼ばれる水タバコもメニューに入れてるところが多いです。NY州は飲食店は全面的に禁煙てことになってるからフーカーも「タバコはダメだって言ってるダロ!」「コレはイスラムの文化なんだよ!またイスラム攻撃かよ!」みたいな要点がビミョーにズレてる議論をかもしていたりします。

一度試してみたいんだけど、このへんのフーカーカフェはいつも男の人ばっかりで女の人がフカしてるの見たことないんですよ。出て行けと言われることもないだろうけど(たぶん)それが彼らの文化なら、おもしろがって入り込もうとするのは土足で寿司屋の座敷に上がるようなものかも知れませんな・・・と思っていまだ未挑戦です。たぶんイーストビレッジとかならもっと敷居が低いでしょうな。



 なんだかいろいろたくさんが$5.99。アラビア語読めない人はお呼びじゃないよ!って感じがますますアタシを魅了します。硬く閉じた扉にこそ入りこみたくなる心理・・・・ひらけゴマーー!語れシェヘラザード!!


ラマダンと言っても断食は妊娠中の女性とか子供とかは許されるそうです。
よくわからないながらも伝統と宗教の重要イベントはひやかしで参加してはいけないような気がしたので、ラマダン最中にはこのあたりのレストランには行きませんでしたが、次回のブログではラマダン後にこの通りのエジプト料理のお店に行った際のレポします。ひよこまめやソラマメのフムス、タジン鍋で煮たラムなんかをおいしくいただいて来ましたよー。


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*1:海辺のカフカの大島さん。ジョニー・ウォーカー怖すぎる。ぶるぶる。