ドイツ家庭をのぞき見しよう

今日は異文化経験の一端としてドイツの一般家庭がどんな感じなものか、ドテラお母さんのお宅をチラッとのぞき見しちゃいましょう。
 お散歩中に歩きながら食べちゃうおやつはもちろんソーセージ。これがジャーマンスタンダードです(いくぶんかの誇張)。


まずはちょっとドテラお母さん宅周辺をお見せしましょうね。

ハノーバー駅で乗り換えて、一時間弱ほどいったところにドテラお母さんが住んでいます。玄関先から周りを見てみましょうか。
 右を見てもーーー


 左を見てもーーーー

 念のために後ろを見てもーーーー

となりの家に行くなら自転車でもほしいところですな!見渡す限りの農地ですごい至近距離で馬とか牛とか観察できます。牛は私のことも観察してる様子でした。

クリスマスなんかの時に食べるラムとかグースは近所の農家で草とか食ってるめんこちゃんの顔を見て選んで買うと言いますが、いつかご馳走になったベビーラムのバーベキューが私のこれまでの生涯で食べた一番おいしい肉でした。お母さん選ぶのうまいね・・・メェ〜〜〜。

「ホホーー、さすが酪農大国ドイツ、みんなこんなとこに住んでるのね。」とか思わないように。当たり前ですがたいていの人は住宅街に住んでいます。


ウミガメちゃんとドイツ家庭を観察

家の中はウミガメちゃんに案内してもらいましょう。まずはバスルームから。

ウミガメちゃん 「身体特徴的にはリクガメなのに海亀顔な赤ちゃんのオモチャに買われてしまったためにウミガメよばわり。。。これも運命か。」

ドテラお母さんのおうちにはバスルームが複数ありますが、浴槽がついているのはその中でもひとつだけで、この写真の部屋もシャワーのみ。
ドイツはホテルでもシャワーのみで浴槽がないことが多いので、夜はお風呂に入って温まったり疲れを取ろうと思ったりする日本からの旅行者さんたちはガッカリしてしまうかもしれません。湿度が低いドイツではあんまお風呂に浸かる習慣がないからしょうがない。


ドイツのお宅は一般に日本の家よりも広いので、収納クレイジーな工夫をしなくても充分美しく暮らせる空間があるのがうらやましいですね。
 ドテラお母さんはいつも私たちの寝室に花を飾って待っていてくれます。なんか。。。ドテラお母さん宅に滞在するに当たってとドテラに新しいパンツと靴下を買っていくことにしている私とはなにか根本的に超えられない違いがありますよね。。。。

なにがパンツだとお思いかも知れませんが、一週間も滞在するなら洗濯の一度や二度はしなくてはならなく、ちょっと洗濯機から目を放した隙に終わった洗濯物をドテラお母さんが親切に干してくれていたりなどすると「ギャーーーー!!!悪ノリしてドテラに買った銀色の極小ブーメランとかまで干されてるぅーーーー!!!!」とかいうことがありますからね。


家電製品は日本のものがいいと信じている方も多いと思いますが、洗濯機に関してはたぶんドイツのものが世界一かと。ドテラおばあちゃんが亡くなった時に、彼女が嫁入りのときに持ってきたという真っ白のリネン製品が80余年の現役生活を経てなおひとつのシミも黄ばみもなくシャッキリしていたとう驚愕の事実からも推し量れましょう。

何がすごいって、普通に洗濯するなら日本でもアメリカでも注水から脱水まで30分くらいでしょ?それがドイツの洗濯機なら2時間弱だったりします。
 しかも温度調節とか脱水回転とかの調節がハンパない。
たとえば温度90度というと、90度のお湯を注水するというのではなく、洗濯中90度の温度をキープするのに過熱しながら回るというのだからもう煮沸の域。洗い上がりは油気がひとつも残らない、ほとんど無菌状態なのでバスタオルやシーツ、台所のふきんなどの白いものは半永久的に白いまま。すごすぎる。


ウミガメちゃんと思い出をめぐる
それじゃいよいよその辺を本格的にガサ入れしてみましょうか。

ウミガメちゃん 「あ、へんなモノみっけ」
ゆう 「そ。。。それは12年前の・・・お母さん何十枚とカラーコピーしてあるけど、張り切ってコピーしたはいいけどそんなに配る人もいなかったというオチかしら。。。」
ウミガメちゃん 「この着物にこの帯とか帯揚げとかの色どうかと思うわ」



ウミガメちゃん 「これは・・・いにしえのドイツでは飲み屋でビールをフタつきのビアマグに注いでもらって持って帰って来て家で飲むとかいうその伝説のビアマグか」
ゆう 「いやー、たぶんそれはもう観光地でもお土産に形骸化されているコンセプトでしょう」
ドテラ 「イヤこれ本物。実用されてたよ。」



ドテラ 「ほら、ボクのおばあちゃんのおじいちゃんの名前が入ってる」
ゆう 「先年90歳近くでなくなったドテラおばあちゃんのおじいちゃんと言えば戦前どころか軽く100年以上は前のものでは。。。」
ウミガメちゃん 「そのおじいちゃんも愛用のマグカップが極東のアホ女の手に渡るとは思ってもいなかったでしょうな。これも運命か」


教会を見上げて思い出した

まあみなさん興味ないでしょうけど、お母さん宅からさらに車で30分ほどいったところにまた小さな街があります。
 えらい男前のサンタと

 えらい男前の馬がいたりします。ブヒン。


そしてこの街の教会で12年前に結婚式を挙げてもらったのです。
 

当初、非キリスト教徒である私を相手に結婚式を挙げるに当たってこちらの神父さまが当惑なさったのですが、考えたドテラお母さんがまず私を会わせてみようと、私を神父さまお宅に連れて行ってくれました。

私は「お茶に招かれているから」とだけ聞いていたのでなんにも緊張せず、おいしくお茶をいただいたことと室内犬の黒ラブちゃんがかわいかったことしか覚えてないのですが、後にお母さんから「やっぱりゆうを神父さんに会わせてよかったわ。神父さまから『この娘さんの結婚式ならお世話しましょう』って言ってもらえたよー。」と聞いてビックリしました。


式の後に神父さんから「あなたを見て、あなたは結婚と将来に対して愛と明るい希望だけを持っているのだと思いました。打算や不安や迷いのない人の結婚は祝福しなければならないからこの教会で式を挙げることを許可しました」とうかがいました。印象が強く残ったので神父様の言った言葉は違っていたかもしれませんが、そんな内容でした。

あれから12年経ってこの教会を見上げて、神父様の言葉を思い出しました。


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