ハリケーンに備えた日
アメリカではレイバーデーの連休でしたが皆様はいかがお過ごしでしょうか。私は8月末日のダブル締め切りを終え、タガを外して酒を飲んだためノドが渇いて早起きしてしまった休日の朝を迎えました。
スッカリ過去の話になってしまいましたが、「大型ハリケーンがNYに直撃するぞ!ワッショイワッショイ!」みたいだった先週末の様子をお知らせいたします。
冒頭に使用した写真は、「ハイケーンに備えてやるべきことリスト・世界の人たちとニューヨーカー」として、ニューヨーカーのアホっぷりを風刺したものです。アイリーン直撃前後にネットで広がったジョークみたいなものですが、実際被害が甚大でなかったのでこんな冗談も言えるんですけどね。
世界の人たち
- 天気報道を見る
- 避難袋を用意する
- 電池を買う
- 保存食や水を買う
- 天気報道をさらに見る
- 車に避難袋を乗せる
- ハリケーンについて近所の人と「どうなるかしら」などと話し合う
NYの人たち
- ウォッカを買う
- 予備のタバコを買っとく
- ツイートする。あとで大人気になっちゃうこともあり。
- ハリケーンパーティを計画しちゃう
- 文句言う
- 「月曜は仕事休みになるかしら」などと話し合う
- 電気が止まってもフレンチプレス(→コレな)って使えたっけ?とか考える
「またまた〜、そんな冗談ばっかり」とかお思いかも知れませんがおおむねこんな感じで間違ってないです。
(拾い画像)
どこに行ってもアホはいるものですが、アメリカのアホは明るいからおもしろい。
ウチではウォッカじゃなくてスリボビッツでしたけど。なんか買い物熱に浮かされていつも(8年もの、26ドルくらい)のよりちょっと高いやつ(10年物、30ドルくらい)のを買ってしまったわ。
しかしハリケーンが上陸する前は歴史的規模のハリケーンがNYシティを直撃すると予想されていたので、ほんとに冗談ごとではなかったです。
ニューヨーク市では史上初の強制避難命令が出され、その影響規模はおよそ25万人。勧告でも警告でもなく命令て。さらにMTA(Metropolitan Transporting Authority、365日ほぼ24時間運行の地下鉄 、路線バスなどの運営をするニューヨーク州都市交通局)すら運行の中止を発表、テレビやラジオではガンガンに警戒を促され、商店やレストランではガラス窓に割れガラス飛散防止のガムテープを張りまくり、「オイオイ、マジでヤバイのか?」と全力で浮き足立ってしまった人が大量にスーパーやドラッグストアに流れ込み、水、パン、電池などが品薄状態。懐中電灯なんか土曜の午前中の時点ではどこに行ってももう手に入らない。
「ガスが止まったらしばらく料理できなくなるから、でかいミートローフ作ってくれる?アレをハンバーガー風にして食べ続けるから」というドテラに「ガスもそうだけど電気も止まるかもしれないし、そうなると肉のかたまりみたいな料理ってヤバくないか?」という疑問はありましたが作ってしまいました。
サイズ的には炊き出しレベルなので災害時の緊張感は保っています(アホ)。
また、我が家ではベッドは窓際に置いているので、万一向かいのアパートのケーブルテレビのアンテナなんかが飛んできて直撃したらガラスのシャワーでお目覚めってことになるので、客用フトンをリビングに敷いて寝ることにしました。
ミートローフをサンドイッチ風にしてむしゃむしゃやり、勢いで買ってしまったポテチ大袋をつまみながらビールを飲み、腹が膨てスリボビッツをすすりフトンでゴロゴロする・・・とかなにこれ楽しい!という感じに。万一の場合にすぐ避難できるようにと用意した非難袋や着替えはいいが、正常な判断力は保てているのか?バカは何をやってもツメが甘いという生きた実例ですね〜。
さいわいなことにアイリーンは市街に到達する前に熱帯低気圧にかわり、NJではしばらく電気が止まったり木が倒れて家屋に破損があったりなどしたようですが、心配されたような史上まれな破壊力をふるうことはありませんでした。
私たちの住んでいるあたりではほとんど被害らしい被害はなかったのですが、ボロアパート最上階の天井で雨漏りが発生、酔っ払ってリビングで寝ていた家人による発見が遅れベッドのマットレスが!あああああああ!!あああああああああ!誰かウソだと言って!!!!!!!!!!
・・・と局地的に酸鼻を極めました♪
ブログはなるべくタイムリーに更新したいのですが折れた心が立ち直るのにしばらく時間がかかってしまいました。周回遅れの記事になってしまいましたが次の更新にはあまり時間がかからないと思いますのでまたおいでくださいませ。