燃え上がるホットワイン2/2

結婚してすぐ、ドイツ語をほとんど話せない私が12月のドイツに始めて行った時のこと。ドイツ名物クリスマス・マーケット(Weihnachtsmarkt)に連れて行ってもらったのですが、ドテラは別に用事があって1時間くらい一人でマーケットを見て回ることになりました。一人でもぜんぜんOK!すっごい楽しい!が、この寒さも半端ねえし!で、1時間後に戻ってきたドテラは私がホットワインにアマレットをダブルで足したものをお代わりして飲んでたのを見て、「ドイツ語もろくに話せないのに欲するものは妥協せず手に入れる、やはり見込み通りの女よ!」と私に惚れ直したのです。

ドイツのカップはデポジット制、コミュニケーションは笑顔と身振り手振りでOKだ!

さてFeuerzangenbowle(フォイアー・ツァンゲン・ボウル)の作り方です。
材料は前回のブログをご参考に。

注意!
繰り返しますが、これは決してまねしないように。これには熟練と専門の器具が必要です。強いお酒に火をつけたりして大変危険です。なぜこれをブログで紹介するかと言うと、異文化紹介の一環とみせびらかしです。次のブログでご家庭でも簡単にできるホットワインのレシピをご紹介するのでお待ちください。

下準備 : 食事用のテーブルになべ用カセットコンロを用意します。また、安全のために水を張ったボールも置いておきます。

1)オレンジは皮ごと使うのできれいに洗います。果物・野菜用の洗剤って買ったことあるけど、なんだか表面のワックスとかがすっきり落ちない感じで私は重曹とか使ってます。

2)オレンジを5ミリ程度の厚さにスライスします。このとき、ところどころにクローブを刺します。こうするとガリっとクローブを噛んでしまうことがないし、お茶パックとかも必要ないです。

3)大き目の鍋に3リットルのワインをすべて入れて、スライスしたオレンジの全量、シナモンスティックも入れてふたをして中火にかけます。

4)ワインが温まるのを待っている間に、小さな鍋にラム酒をいれ温めます。普通に売っているラム酒はアルコール度数が40%くらいなので、温めておかないと火がつかないのです。一度ドテラの友達のドイツ人がアルコール度数80%のラム酒を持ってきてくれたことがあったけど、瓶に「決して火をつけないでください」と書いてあったワー。。。

5)鍋のワインが温まったようならテーブルに移動させ、コンロの上に起きます。このとき決して沸騰させてはいけません。アルコールが飛んでしまいます。もったいない。

6)そして装置をセットして砂糖を載せます。

これは天ぷらバットの網・・・?いいえ、ドイツで買ってきたコレ専用のスペシャルな器具です。

7)温めたラム酒も持ってきて、腕を捲くり上げ片手にお玉、片手にライターを持ったドテラを用意します。ドテラにラム酒を砂糖にかけてもらいます。

8)一度まんべんなく砂糖にラム酒が行き渡ったようでしたら、ドテラが砂糖に火をつけます。

青い炎が・・・!燃えよ!燃えよ!そしておいしくなるのだ!くらいの気持ちで。

9)火が消えないように、さらにラム酒をまわしかけます。

子供は抑えておくように。このあたりのタイミングで子供を手放しに遊ばせて紙飛行機を飛ばさせたりスーパーボールを弾ませたりしそうな一家は、このイベントには招かれません。

10)コレを繰り返し、砂糖がすべてとけ落ちるまで続けます。

「やーめーろー!あああ体がとけるー!うををう・・・無念なり・・・!(ぐしゃり)」

これすっごいおいしいよ!体がすごくあったまって汗かいちゃうよ!

たぶん10人もいればひと鍋ペロリと飲んじゃいますが、あとは火をつけたりせず鍋にワインや砂糖を適時足しながら飲み続けます。
「ちょっとアタシラム酒もう少し足すわー。」
「あっためてるし火もつけて燃やしてるからアルコール分はけっこう弱くなってるはずよねー」
「ヒッヒッヒ、お嬢さんたち、絨毯でゲロ吐いたら出入り禁止だよ(本当は怖いグリム童話風に)」
「ここの奥さん先月ウォッカ13ショット飲んで寝ゲロ吐いたんですって」
「そこのカウチでだよ」
「!!!」

次回は家庭でも簡単にできるホットワインのレシピをご紹介します。なんか仕事が忙しくなってきてるから明日アップできないと思います。明後日あたりおいでください。

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